日本の潜水艦“機密情報”が中国に漏れた‥事件化できなかった元公安捜査官の後悔 コメント「防衛予算下の諜報機関の設立が急務」「スパイ防止法は弁護士連合会や野党が強く反対」「戦後の悪法見直す時」
※画像はイメージです。Photo by Edwin Petrus on Unsplash 日本の潜水艦“機密情報”が中国に漏れた‥事件化できなかった元公安捜査官の後悔 6/2(木) 6:01配信 デイリー新潮 Yahoo!ニュース 日本の公安警察は、アメリカのCIA(中央情報局)やFBI(連邦捜査局)のように華々しくドラマや映画に登場することもなく、その諜報活動は一般にはほとんど知られていない。警視庁に入庁以後、公安畑を十数年歩き、数年前に退職。昨年9月に『警視庁公安部外事課』(光文社)を出版した勝丸円覚氏に、日本の潜水艦に関する機密情報を狙っていた中国大使館の武官について聞いた。 *** ロシアのウクライナ侵攻が続く中、中国の台湾侵攻も現実味を帯びてきたと言われる。実際、5月23日に来日したバイデン米大統領も記者会見で、「中国が台湾に侵攻したら軍事介入するのが我々の責務だ」と語っている。 中国が台湾を本気で武力で統一するつもりだと言われ始めたのは2005年に成立した「反国家分裂法」の影響が大きい。この法律は、中国の主権および領土の分割は許されず、平和的統一の可能性が失われた時は、非平和的手段を取らなければならないという内容で、台湾への武力行使を正当化したものである。 端緒は薬事法違反 「その2005年、駐日中国大使館の武官が、海上自衛隊の海将補から日本の潜水艦機密情報を入手していた疑いが発覚しました」 と語るのは、勝丸氏。 事件の端緒は、ある薬事法違反事件だった。 「警視庁の生活安全部が、貿易会社の社長と健康食品を扱う中国人女性を薬事法違反で逮捕しました。厚生労働省の許可を得ず、健康食品を販売していたのです」 捜査員が、中国人女性の自宅を家宅捜索したところ、意外なものが見つかった。 「海上自衛隊の海将補に関する資料が大量に出てきたのです。捜査を進めると、逮捕した中国人女性の夫は、駐日中国大使館に勤務する武官であることが判明。武官は怪しい動きをしていることが分かりました」 もっともこの事件は、ある意味、異例な形で公安部に情報が伝えられた。 全文は以下(デイリー新潮) https://www.dailyshincho.jp/article/2022/06020601/ 関連 「自衛隊に中国系メーカーのPCが配られて唖然」「LINEの情報もダダ漏れ」