経産省、高性能半導体製造装置23品目を輸出規制へ コメント「どこまで効くか」「国益、安全保障の為に頑張って欲しい」「臆することなく徹底的に規制を」
Photo by Maxence Pira on Unsplash 経産省、高性能半導体製造装置23品目を輸出規制へ 3/31(金) 11:02配信 Bloomberg Yahoo!ニュース (ブルームバーグ): 日本政府が新たに高性能な半導体製造装置23品目を輸出管理の対象に追加する。軍事転用の防止が目的で全地域が対象となるが、米国は対中輸出規制でこれまで日本に協調を求めてきた経緯がある。東京エレクトロンなど日本企業約10社に影響が及ぶ見通しだ。 経済産業省によると、対象となるのは洗浄やデポジション(成膜)、アニーリング(熱処理)、リソグラフィ(露光)、エッチング(化学的除去)、検査などの品目。半導体製造装置に関する関係国の最新の輸出管理動向を勘案し、これまで対象としていなかった高性能な品目を追加した。 今回の措置は対中国というものではではなく、全地域が対象となる。ただ、台湾、シンガポールなど輸出の包括許可の対象である約40の国と地域は個別の許可申請は必要ない。今後、4月29日までのパブリックコメントの募集を経て、7月の施行を予定している。 西村康稔経済産業相は31日午前の会見で「昨年10月の米国措置と足並みをそろえるものではなく、特定の国を念頭に置くものではない」が「厳格な輸出管理を行っていく」とした上で、「全体としては企業への影響は限定である」との認識を示した。 モーニングスターの伊藤和典アナリストは「実質は対中国で足並みをそろえたということだろう」とした上で、「主要な半導体装置メーカーの売り上げには当然影響が出ると思われるが、結局最後は個別申請をしたときにどれだけ申請が通らないかというのを見ていく必要がある」と述べた。 全文は以下(Bloomberg) https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-31/RSBP9PT0G1KW01 関連 コメント ロシアとつるんで覇権主義路線を爆走しようとする中国だが、先端半導体技術がなければ軍事拡大スピードを鈍化させることに繋がるものと期待できる。経済的繋がりが深い日本単独では取りにくい措置だったが、今輸出管理厳格化に取り組まなければ更に中国の脅威に晒されかねないので、手を緩めることなく取り組むべきだ。一方中国に拠点を有する邦人企業も中国リスクに真剣に向き合い投資