インド軍幹部「人民解放軍と戦う準備はできている」 コメント「中国の本質をよく見抜いている」「独自の立ち位置を貫き世界において存在感を放つ」「民主主義と自由は独裁に屈しない」


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インド軍幹部「人民解放軍と戦う準備はできている」、異例の率直さで中国を語る
3/29(水) 18:57配信 Newsweek日本版 Yahoo!ニュース

<中印国境を越える侵攻に戦力を厚く備えるだけでなく、G20 の議長国として、また「グローバルサウス」のリーダーとして、インドが中国の覇権拡大を阻止すると異例の率直発言>

インド軍幹部が3月27日、同軍は、これまで長く争いの種となってきた中印国境における「いかなる不測の事態」にも準備を整えていると語った。中印国境での中国軍の戦力増強について概説した中での発言だった。

インド陸軍のマノジ・パンデ参謀長は、中国政府は年を追うごとに「かなりの部隊増強」をしており、実効支配線(LAC)沿いで飛行場や兵舎など軍事インフラの運用を続けていると述べた。中国という「全体主義国家」は、多方面からの戦略を用いてアメリカを追い落とし、世界に君臨する超大国になろうとしていると。

パンデの発言は、インドの高官からの言葉としてはこれまでで最も率直なものの1つであり、中国政府を苛立たせる可能性が高い。パンデは、数十年にわたって続いてきた中印国境の紛争の重要性について強調した。

インドは、北部国境沿いにおいて軍の配備を見直した、とパンデは述べた。「我々は、高次の準備態勢を維持し、断固として力強くありながらも、慎重に注意深く中国人民解放軍と向き合っている。それによって我々の主張の正しさ示す」


インド太平洋における現状変更の試み

パンデの発言は、ニューデリーのシンクタンクCCASと、インド西部にあるサビットリバイ・フール・プネー大学防衛戦略研究学部の主催で行われた中国の台頭についての会議で行われた。その基調講演でパンデは、国境管理に関する協定を、中国は「LACをまたぐ不法侵入」によって破り続けていると付け加えた。

全文は以下(Newsweek日本版)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/03/post-101233.php

関連

2023/02/18
インドで加速する兵器の国産化 ロシア依存から脱却、輸出国へ - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20230218/k00/00m/030/011000c
長年、ロシアからの武器輸入に依存してきたインドが防衛装備品の国産化を加速させている。13~17日に南部ベンガルールで開催された航空ショーでは、モディ首相が2024年度までに防衛装備品の輸出額を21年度の15億ドル(約1986億円)から3倍以上の50億ドルに増やす目標を掲げた。ロシアによるウクライナへの侵攻が長期化する中、インドは軍需産業の自立を促進してロシア依存からの脱却を図ろうとしている。

「防衛装備品の最大の製造国の一つになるべく、インドは急速に前進していくだろう」。ベンガルールのイエラハンカ空軍基地で13日、航空ショーの開幕を宣言したモディ首相はそう強調した。

2023/03/28
対インド石油輸出22倍に ロシア、中国向けは8%増 - KYODO
https://nordot.app/1013423087074492416
ノバク氏はインドへの輸出がいつの時点と比べて増えたのかや、具体的な輸出量には言及しなかった。エネルギー資源の輸出による収入は22年の国家予算の42%を占め、21年の36%から上昇したと説明した。

2023/02/28
インド2022年6.7%成長、中国上回る GDP英国抜き5位 - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM283140Y3A220C2000000/
【ニューデリー=花田亮輔】インドの2022年の実質国内総生産(GDP)は6.7%の成長となり、中国の伸び率を上回った。ドルベースの22年の名目GDPは約3兆3800億ドル(約460兆円)と英国を抜き、日本の8割に迫った。中国が22年に人口減に転じたのに対し、インドの人口は60年代まで増加が続くと予測される。内需拡大を背景に高成長が続く見通しだ。

2022/08/08
「インド、脱中国依存を推進」 - 金融ファクシミリ新聞
https://www.fn-group.jp/3020/

――インド経済に中国経済が斜陽になっている影響は出ているか…。

 B インドと中国は戦争状態に入った。国境付近で衝突が起きて、それで国内の反中の雰囲気が非常に高まったこともあり、中国に大きく依存していた経済や大幅な赤字の対中貿易を是正していこうというのがコロナより前から始まっていた。そこに加えて中国は今落ち目ということで、貿易格差を改善はもちろん中国からの企業進出に逆風を吹かせ、中国からの企業を受け入れない、進出をやりづらい形にしている。例えば、中国のグレートウォールモーター(長城汽車)と言う自動車会社がインドに進出する大規模な計画があったのだが、それもついこの間に中止にさせた。中国がおそらく1番進出しているのがスマートフォンだが、それについてもインド政府の政策に従ってインド国内で製造するという約束の下なんとか許されている。中国が幅をきかせないようになってきている。

――インドも中国依存を下げようとしていると…。

 A もともと中国との貿易で中国への依存度が高すぎるというのは問題だという考えがインド政府にあった。インドにとって中国は従来からリスク要因で、関係が深すぎるのは良くないと考えていたところに戦争が始まって、一層反中姿勢が強まった。動画配信のTikTokをインドは世界で真っ先に排除して、インドではTikTokは見られない状況になっている。中国を完全に排除ということはないが、徐々に排除していこうという動きが表面化している。

――戦争をやっている国だから当然デカップリングしてもおかしくない…。

 B そうだ。ただ、インドという国の特徴だが、中国が落ち目になってきたというのを見て、インドが中国に取って代わろうというような動きはあまり見えない。インドはやはりコロナ禍を経て、むしろきっちりインド政府の政策で自立したインドというスローガンを掲げて、やや自給自足的な経済の方向に舵を取り始めていている。中国に取って代わって世界の工場を目指すというような姿勢はない。ここがやはりインドと中国の差だ。

コメント

中国外交部が何とコメントするか。いつもの強気な発言になるのでしょうか。中国も台湾侵略だけに集中出来なくなります。インドにはシッカリ牽制して頂きたいものです。この参謀長の言うように、知的財産を盗み、他国を国際法を顧みること無く脅かして発展して来た事は確かでしょう。中国の今日があるのは、日本や先進国の助けがあったればこそですよ。恩返しどころでは無いようです。


インドはロシアから石油を輸入していることから中露陣営なのかと思いきや、そうではないところがユニーク。
中国とは犬猿の仲。
長年に渡ってお互いの国境を巡って肉弾戦を繰り広げて来た。
独自の立ち位置を貫くことで世界において存在感を放っている。
核を保有、世界2位の陸軍、世界4位の空軍。
もはや超大国といって過言ではないインド。
基本的な理念は西側だというのは日本にとって心強い。


この参謀長は中国の本質をよく見抜いている
なぜ対峙するのか
なぜ中国的なものを許してはならないのか
良く分かっている
なかなか優れた方だ


親ロの人は「露中印が組めばアメリカを中心とした西側同盟より強い」というけど、インドはロシアとは友好関係だけど中国とは敵対してるので3国が組むことは絶対にない。


しかし中国は喧嘩を買わないだろう。 
現在中国は、米国との対立が明確に先鋭化しており、その同盟国の切り崩しや周辺友好国との関係強化に必死だ。 
習近平の訪露もそうだし、欧州への秋波もそうだ。中南米は「米国の裏庭」と言われてきたが、その個別外交による取込みも強化している。中東との関係強化も然りだ。日本にもせっせと「対米従属外交との決別」を呼びかけている。 
対して、米国を中心とする自由主義陣営は、故安倍元首相が提唱したインド太平洋の枠組みにより、中国包囲網を強化しつつある。今まで非同盟の第三世界に共にあった中印の両国が、中国の覇権と袂を分かつ行動を取り出した。 
米国の圧力を直接に受けている状態で、準同盟的な関係の露はウクライナ如きに手こずっておりアテにならない。この状態でインド太平洋の開かれた自由の弧が実質的に機能しだすと、台湾奪還は夢のまた夢となる。 
対印関係は、大人しくしておくほかない。


> 両国政府の協定に従い、戦闘は殴り合いやこん棒や投石によるもので、銃は用いられなかった。 中共もそこは守るんだ…というのが率直なところ。 それはさておき、インド軍幹部の認識は非常に的をえている。日本の政治家もこれぐらい雄弁にしゃべれれば良いのに…と思うくらい。


人民解放軍がインド軍にケチョンケチョンにされている動画を見たことがあるんだがね。


インド軍への武器供給先のひとつロシアからの兵器の供給が滞っているから、消耗戦になったらインド軍は不利になっていく…
自国製兵器に切り替えを進めないと戦えなくなるよ。


【資料2022/10/18】

インドで国産の軍用機や装甲車の見本市 ロシア依存から脱却へ - NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221018/k10013863381000.html
これについて、インドの軍事情勢に詳しいインド海軍の元将校、ウダイ・バスカル氏は「ウクライナ情勢によって、ロシアとウクライナから兵器を調達する供給網=サプライチェーンが破壊されたことが、インドに大きな衝撃を与えた」と分析しています。

一方、バスカル氏は「インドは兵器の研究開発に投資してこなかったことから、製造の基盤ができていない。インドが目指すレベルの軍需産業の自立は現状では難しい」と指摘し、当面は、兵器の調達先をアメリカやフランスなどに分散することで、ロシアへの依存度を減らす取り組みを進めるという見通しを示しました。



インドは上海協力機構に正式加盟して ブリックスでも中国と連携してる 他方でクアッドにも参加してる。 インドの真意は?

「それはそれ、これはこれ」


むずかしいところは軍事的に対立しつつもインドの最大の貿易相手国が中国だと言う点。経済的な結びつきはあまりにも大きすぎる。


【資料2022/06/01
インド最大の貿易相手国はアメリカ 中国を逆転 - 中国経済新聞
https://chinanews.jp/archives/2632
インド商工省が発表した2021年度の貿易関連データによると、2020年度に最大の貿易相手国であった中国との貿易額が1154.2億ドル、一方でアメリカは貿易額が1194.2億ドルで、最大のパートナーとなった。

対米貿易について、輸出額は2020年度の516.2億ドルから2021年度には761.1億ドルに増え、輸入額は290億ドルから433.1億ドルに増えて、328億ドルの黒字を計上した。インドにとってアメリカは数少ない黒字計上国となっている。


台湾有事の際にアメリカがマラッカ海峡を封鎖し、中国へのエネルギー輸送を遮断すればいいのです。
中国は中東やアフリカからのエネルギー輸送の安全を確保するため、インド洋沿岸部に「真珠」、つまり港湾のネットワークを整備している。インドはこれらの真珠に囲い込みに対抗して、インド洋から南シナ海の沿岸部に「ダイヤモンド」、つまりアクセス拠点を整備しようとしている。
中国がインド洋において空軍力を欠いていますが、空母の運用には今後数十年かかるし、航空支援や対潜水艦作戦能力を提供してくれる同盟国も見当たらない。経済力をテコとした中国の強引な海外進出には反発も強く、中国海軍が西太平洋で日米の海軍力に対峙しながら、インド洋にも海軍力を割けば二兎を追って一兎をも得ないことになる。ここを日本は強化し、インドのプレゼンス拡大に協力すればいい。
クワッドで中国の覇権を抑え込む。民主主義と自由は独裁に屈しない。


https://news.yahoo.co.jp/articles/2fcdb38af2cd91fb36d5bad7cac6a0e4539b69b7

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