元海将「本当の脅威は中国の核ミサイル」 相次ぐ北朝鮮の発射は「かわいい数」 コメント「かわいくはないが中国の方が脅威には賛同」「北ミサイル落下地点はほとんどがEEZ外。中国はEEZ内に5発」「露・中・北の水面下の分析が必要」


Photo 中国(北京)を中心とする弾道ミサイルの射程(イメージ)- 防衛省 令和4年版防衛白書より

「本当の脅威は中国の核ミサイルだ。政府はいい加減、ごまかすのをやめたほうがいい」 相次ぐ北朝鮮の発射は「かわいい数」と元海将
10/6(木) 17:03配信 ABEMA TIMES Yahoo!ニュース

(一部抜粋)

 今回のターゲットは「グアム」で、基本的にはアメリカを意識しているという。「北朝鮮は1月20日、トランプと約束した“核実験と大陸間弾道ミサイル発射のモラトリアム(一時停止)”を反故にすると言った。今年は2017年の再来かと思ったが、ここにきて牙をむき出してきた感じだ」。

 では、日本は今の状況を見守ることしかできないのか。「本来は日米韓という3カ国が一体になって、軍事のみならず外交、経済などいろいろな面から押さえ込むことが必要だ。残念ながら、北朝鮮にとって日本の位置はミサイルの実験場。本当にグアム方面に撃ってアメリカを激怒させたら自国が崩壊するので、東にしか撃てない。見えないだけで、北朝鮮はロシアなどにおびただしい数のミサイルを撃っている。それを知っている人間からすれば、(東方向へは)かわいいくらいの数だ」と述べた。

(中略)

■「本当の脅威は中国の核ミサイルだ」

 防衛研究所研究員の浅見明咲氏は「北朝鮮はかなり前から“米韓軍事演習を中止しろ”と要求しているので、それを強化することはモラトリアムを破ることにつながる。米韓としては、そこは強化していくけれどもどうバランスを取っていくかというところも考えている」と話す。

 伊藤氏(元海上自衛隊海将、金沢工業大学・虎ノ門大学院教授)によれば「北朝鮮は完全に今、孤立している状態」。「戦力上、ミサイル以外は第2次世界大戦末期のものだから、戦ったら5日でなくなる。それをわかっているので、演習に対して反発する。『B-2』という長距離ミサイルを持った爆撃機が飛ぶだけでもキーッとなるのは、北朝鮮のどこにでもミサイルが届くから。彼らからすれば本当に恐怖なんだと思う」との見方を示す。

 アメリカの研究グループ「38ノース」は、9月下旬に北朝鮮北東部の核実験上で、クレーンを搭載したとみられるトラックの近くで高さ約11m、幅約1mの白い物体を確認したとして、7回目の核実験の準備を進めている可能性を指摘している。

 浅見氏は「次に小型化に関する実験をするだろうという見方は、6回目が終わった時点で強くあった。今年に入っての多様なミサイル、それらに小型化された核弾頭を積める可能性というものを示すための実験になるかと思う。小型化に成功すれば、“火星12の性能と合わさった時にどうなるかわかるだろう”ということを振りかざしてくる可能性があるので、非常に注目していかなければならない」と懸念を示した。

 一方、核を保有しているのは北朝鮮だけではない。伊藤氏は「どうしても日本政府は『北朝鮮のミサイル防衛』と言うが、いい加減、ごまかすのはやめたほうがいい。本当の脅威は中国の核ミサイルだ。そこがすっぽり抜けて『北朝鮮は~』と言っているのを見ると、どうしてもそういうふうにしかいけないんだなと思う」と苦言を呈する。

 浅見氏は「日本もそうだし、アメリカが北朝鮮を超えて中国を見ているからこそ、日米同盟、米韓同盟の強化、日米韓も含めての安全保障協力を進めている。北朝鮮のこういったミサイル発射実験を注視していく必要はあるが、その先の中国というものも、またさらに日米韓が協力していく理由になると思う」と述べた。(『ABEMA Prime』より)

全文は以下(ABEMA TIMES)
https://times.abema.tv/articles/-/10042666

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2022/08/05
“弾道ミサイルがEEZ内に落下” 政府 中国に重ねて自制要求 - NHK
4日に中国が軍事演習で発射した弾道ミサイルが日本のEEZ=排他的経済水域の内側に落下し、日本政府は中国側に抗議しました。
アメリカのペロシ下院議長の台湾訪問に伴う米中間の緊張が日中間にも波及した形で、政府は事態がエスカレートしないよう重ねて自制を求めていく方針です。








令和4年版防衛白書 (第I部 わが国を取り巻く安全保障環境 第3章 諸外国の防衛政策など 第2節 中国 軍事)
https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2022/html/n130202000.html
中国は、過去30年以上にわたり、透明性を欠いたまま、継続的に高い水準で国防費を増加させ、核・ミサイル戦力や海上・航空戦力を中心に、軍事力の質・量を広範かつ急速に強化している。その際、軍全体の作戦遂行能力を向上させるため、また、全般的な能力において優勢にある敵の戦力発揮を効果的に阻害する非対称的な能力を獲得するため、情報優越を確実に獲得するための作戦遂行能力の強化も重視している。具体的には、敵の通信ネットワークの混乱などを可能とするサイバー領域や、敵のレーダーなどを無効化して戦力発揮を妨げることなどを可能とする電磁波領域における能力を急速に発展させるとともに、敵の宇宙利用を制限することなどを可能とする能力の強化も継続するなど、新たな領域における優勢の確保を重視してきている。このような能力の強化は、いわゆる「A2/AD」能力の強化や、より遠方での作戦遂行能力の構築につながるものである。さらに、軍改革などを通じた軍の近代化により、実戦的な統合作戦遂行能力の向上も重視している。加えて、技術開発などの様々な分野において軍隊資源と民間資源の双方向での結合を目指す軍民融合発展戦略を全面的に推進しつつ、軍事利用が可能な先端技術の開発・獲得にも積極的に取り組んでいる。中国が開発・獲得を目指す先端技術には、将来の戦闘様相を一変させる技術、いわゆるゲーム・チェンジャー技術も含まれる。

コメント

可愛くはないけど、中国の方が脅威には賛同っス。


その通り。マスコミは中国の脅威をキチンと伝えることが出来ないからね。


もういい加減理解しろよ。
中国、ロシア、北朝鮮、韓国とは永劫分かり合えない。
何故なら、そもそものベースの価値観が違うから。
もう包み隠さず、これらの国から日本国民と領土を守るための武装、法改正、一定の外国人などへの権利制限は必要不可欠。
戦いになったら、綺麗事など通用しない。
汚くても勝った方が正しいのだから、日本はリベラルの綺麗事など聞かず、政府は日本国民と領土を守る準備と予算を最優先にしてくれ。


ある意味で世襲の北朝鮮は中国よりも危険でしょう。それが核を持つのだから。反撃能力を持たない日本には脅威には違いない。
習近平はミスをすれば降ろされる可能性もあるので自身の成果を求める。
日本の周辺には北朝鮮・中国・ロシアと核保有国が揃う。日本は三回目の被曝を絶対にさけなけらばならないので、非核三原則では国を守れないと思う。
憲法改正も含めて、新しい日本の在り方を議論してもらいたい。日本が周辺国の領土を侵したり、その意図を持って行動している訳ではないし、今後もそれについては守っていくのが良いし、規制をかけても良い。


本当の脅威は北朝鮮よりも中国という見解に同意します。なぜなら北朝鮮は日本に配慮しほとんどのミサイルの落下地点は日本のEEZ外だ。(日本の配慮というより日本は対象でないかも)対して中国は台湾問題対抗措置としていきなり日本のEEZ内に5発もミサイルをあえて打ち込んできたよ。いきなり核ミサイルは無いと思うが中国のミサイルは日本に向けていつでも発射できる状態でしょう。いくつかは日本の原発に合わせていると思う。福島原発爆発の被害を見てそこへの攻撃が効率的と認識してると思う。


元々北朝鮮は前から威嚇発射はしてきた
ただ今回はロシアの軍事攻撃の目眩しに加担しているように思う
憶測でしかないが、中国が北朝鮮にそのように仕向けている事はないんだろうか?
中国が下手に今の状況でミサイル発射をやれば確実に制裁を受ける
北朝鮮という小国をいくら核を持っているからといざという時に潰すのは現実問題容易い
何かと引き換えに中国が北朝鮮に誘導している気がする
ロシアも中国もアメリカを敵視しているが実際のところ何もできていない
北朝鮮がミサイルを発射し続ける事は日本にとって脅威だがロシアが劣勢の中、中国は表立ってロシアを支援できない
北朝鮮如きにアメリカが本気になる事は今のところ薄い
ロシア、中国、北朝鮮の水面下の分析が必要だと思う


本当の脅威は北朝鮮よりも中国という見解に同意します。なぜなら北朝鮮は日本に配慮しほとんどのミサイルの落下地点は日本のEEZ外だ。(日本の配慮というより日本は対象でないかも)対して中国は台湾問題対抗措置としていきなり日本のEEZ内に5発もミサイルをあえて打ち込んできたよ。いきなり核ミサイルは無いと思うが中国のミサイルは日本に向けていつでも発射できる状態でしょう。いくつかは日本の原発に合わせていると思う。福島原発爆発の被害を見てそこへの攻撃が効率的と認識してると思う。


そう、日本を侵略するのは中。米の発言通り、中露は北を軍事支援しているだろう。中は北を利用するかもしれない。そうなれば、核が飛んでくるのは北からになる。あくまでも日本の支配は中。ただ、中は日本を例外としているので、中から核が飛んで来る可能性もあるが、少し考えにくい面もある。
与党、野党は悠長としか言えない。親中がどうした?そんなもの中からすれば関係無い。力ある国家は日本のような弱体国家を利用する。それに不確かな日米安保を一方的に盲信しても意味は無い。日本を護るか否かはその時の米の胸三寸。何の保証も無い。
日本はいつ侵略されてもおかしくない情況。5年、10年先?平和ボケも甚だしい。それに、巨大天変地異連鎖も迫って来ている。どちらが速いかは天のみ知る。自国を護る努力をしない国家は救いようが無い。保つべきを持ち、敵基地攻撃力を強化するべき。時間が無い。高市氏に早々に変わって欲しい。


全くのド素人だが同じ事を思う。
北は威嚇が好きなのと、実験をするにしても打つ方角が日本側しか選択肢が無いだけ。
津軽海峡上空を飛行したのも狂気の沙汰なりに陸の上空は避けると言う鼻糞レベルの配慮ではないかと。
それに国土に着弾する軌道飛ぼうものなら経済的、軍事的とあらゆる意味で北は終わりになる事をおそらくわかっている。
それより怖いのは中国。
台湾侵攻ならミサイルはもちろん戦火がかなりの確率で日本に飛び火してくるはず。


プーチンの侵略後、世界情勢は大きくさま変わった。核一つで何も出来なくなり北、露は反省どころか好き放題。中国も虎視眈々と台湾、尖閣を狙っている。非核3原則を含め憲法改正の国民投票を行わなければ、時既に遅しがそこまで来ている!


正直もうどこでもいいからいい加減危機感もって国防議論進めてほしい。
仲良くできるに越したことはないが、国民の安全は何よりも優先してほしい。


なので、国会で統一協会とか国葬の議論より先ずこのミサイルの脅威に対する議論をして下さい。


https://news.yahoo.co.jp/articles/8c7cc458a7d83e7e6c91303e6a26885e47ed10c0/comments

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