自衛隊「統合司令官」、本格検討 台湾有事懸念、部隊運用に機動性 コメント「複雑化した機能を一体的に運用する鍵となる」「十分な予算と人員の充当が必要」「いずれにしても憲法改正、防衛力強化を」

Photo 防衛省 / photoAC 

自衛隊「統合司令官」、本格検討 台湾有事懸念、部隊運用に機動性
6/6(月) 21:20配信 KYODO Yahoo!ニュース

 防衛省が新たに陸海空自衛隊の部隊運用を一元的に指揮する統合司令官と、これを支える統合司令部を創設する方針を固め、組織形態や設置場所などの本格的な検討に入ったことが6日、政府関係者への取材で分かった。中国の海洋進出が強まり台湾有事が懸念される情勢や、宇宙・サイバー・電磁波の安全保障の新領域への対応を念頭に、部隊運用に専念するポストを新設して機動力を高める必要性があると判断した。

 政府が年末までに改定する外交・安全保障政策の長期指針「国家安全保障戦略」など3文書にも、統合司令官の創設を盛り込むよう調整を進める。

KYODO
https://nordot.app/906518413542752256

コメント

自衛隊「統合司令官」、本格検討…
日本が「いざ」という時に、陸海空がバラバラに対応していては、いたずらに戦力が分散される可能性も高くなるといっても過言ではないでしょう。しかし、命令系統を一元化することで、戦闘能力が改善されるのではありませんか。
また、台湾の有事は、沖縄を始め、各地に米軍基地を構える日本も決して対岸の火事では済まされません。
さらには、日本が侵攻を受けた際に、現場が閣議決定を待つような時間が許されるかどうかについては疑問が残ります。つまり、緊急事態の対応は、現場の統合指揮官の判断に委ねられるよう関係法を改訂するべきではないでしょうか。
いずれにしても、岸田首相は台湾有事を想定して、憲法を改正するとともに、反撃能力を含めた防衛力を強化する必要があると思います。
彼我の戦力のバランスこそが、最大の抑止力になると思います。
沖縄が、北方領土の二の舞を演じないためにも……


非常に画期的な決断です。陸海空の統合司令官の設置は宇宙サイバーを含めて複雑化した機能を一体的に運用する鍵となるでしょう。陸海空の意識の違いや装備の格差や戦闘面の相違を克服する最良の機械となるでしょう。統合幕僚会議の上に統合司令官を置いて最高司令官を首相にする体系が望まれます。憲法も改正して自衛隊の最高司令官を首相とするよう明記すべきです。


統合及び各幕僚長は「軍政」:旧軍では陸/海軍大臣
統合司令官は「軍令」:旧軍では大本営(位置は同じだが機能は違うかな)
旧軍では昭和19年頃に陸軍主導で陸海統合の話があったが、海軍の反対にあってできなかった。陸軍の専横を嫌ったためといわれている。統合指揮官ができていれば終戦時の対応が違って本土決戦になっていたかも知れない。
戦後も統合幕僚会議ができたが、統合幕僚監部ができるまで存在感は薄かった。
統合司令官の下に陸上総隊司令官、自衛艦隊司令官、航空総隊司令官がつく。
統合司令官は、今後本当の意味での「フォース・ユーザー」になるが、その下の各司令官は状況に応じて「フォース・プロバイダー」と「フォース・ユーザー」の使い分けが必要になる。当然、各種事態に対する対処要領が策定され各種演習や協同訓練を通じて実効性に磨きを掛けることになるが、十分な予算と人員(充足率の向上)の充当が必要といえる。


統合司令官って統合幕僚長の衣替え?それとも新配置?
どっちにしても、状況は待ってくれんのは間違いないから、統合幕僚長の衣替えで権限強化かな?と予想する。
先ずは、空自と海自が統合運用で連携とれなきゃ、各個撃破されて詰むのが予想できるから、早く形を作るのは大事だと思う。
実際問題、この構想が運用開始になるまでに何年かかるか予想もできんけど。


統合幕僚監部とか、東日本大震災で立ち上げた臨時の統合任務部隊とは、別の組織ですかね。
そういう体制面より、政治決断出来るのか、法整備のほうが課題だと思いました。


この記事からだけでは判断出来ないが、おそらくアメリカ式が大好きな我が国だから、構想としてはアメリカ軍の統合軍(command)を意識していると推察される。
その場合、地域別と機能別に別れるが北と南西と中央の空自の方面隊が地域の線引きになり、北は陸自、南西は海自、中央と領空全体は空自が主体の責任分担で自衛隊各部隊を統括する形ではないか。
また、機能は輸送とサイバーと宇宙を管制する部署を防衛省内に新設することになるだろう。
各地域統合部隊には、統合幕僚長の助言を受けつつ最高司令官たる文民の首相が直接命令する形に、自衛隊法を改正することになると考えます。


これは、各方面でJTF(統合任務部隊)を結成する時、どこ(陸海空)の将が司令官になるかを事前に決めておく、ということでしょうか。
(東日本大震災の時には陸自東北方面隊の総監が就任)
流石にシビリアンコントロールの観点から、トップは総司令官は内閣総理大臣、という大原則は破れないと思いますから。
一つ例を挙げるとするならば、BMDを任されている航空総隊司令は、統合司令官の一人、となりますね。


将が就くポストが不足しているんでしょうな。たぶん自動的に統合副司令官(将補)も新設されるだろうし。いや、別に反対してるわけではないです。


先の戦争でもよく陸軍と海軍の意思疎通に問題があったこと言われていました、ようやくかとも思います。


今のままだと有事で統幕長の役割が多すぎてパンクしてしまうな。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8f6b6faf035b69243f834cd040c7f5e32c138eff/comments

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