中国の「ゼロコロナ」事実上崩壊 実態把握せず、看板政策に傷 コメント「人民の声や活動が勝利」「中庸の徳たるやこれ至るかなと諭した孔子の中国が極端なことをして失敗」「どの選択肢においても茨の道」


Photo 上海(2022年4月) by Timothy Chambers on Unsplash

中国の「ゼロコロナ」事実上崩壊 実態把握せず、看板政策に傷
12/12(月) 17:32配信 KYODO Yahoo!ニュース

 【北京共同】新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む中国の「ゼロコロナ」政策が、12日までに事実上崩壊した。流行が急拡大している北京で当局発表の感染者数が減少傾向となっており、政府は実態把握を放棄したもようだ。行動制限の専用アプリも13日に廃止。政府は「自己責任」で対策を取るよう呼びかけ、混乱も生じている。習近平指導部の看板政策は大きく傷ついた。

全文は以下(KYODO)
https://www.47news.jp/8682004.html

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単にゼロコロナ政策の見直しという事象では無い。経済の低迷等への民衆の不満と相まって習近平への批判が顕在化したということに危機感を抱き、遂に看板政策の見直しを余儀なくされたという点で画期的と言える。民衆は団結し声をあげることで政治を動かせることを学習した。力による統治に変化が生じる可能性が出てきた。


共産党もゼロコロナなんて無理だし無駄だと解ってはいて止めどきを見失っていたけど、デモが盛り上がってきたからちょうど良いきっかけにだったんじゃないの。
上層部を説得する材料にもなるし、民意を汲んでくれたと肯定的に受けとめる国民もいるだろうし。
逆に、騒げばなんとかなるという前例になって共産党の崩壊を招くかもしれないけど。


厳格すぎるゼロコロナ政策はあまりにも極端だったが、その放棄で逆方向の極端に振れる危険性はなかろうか。
感染状況の実態把握すら投げ出しているし、中国は感染拡大に耐えられる医療体制が未整備なので「ゼロコロナはやめたので、これからは全部自己責任でよろしく」となりかねないのでは。
各国のコロナ対策では「0か100か」という選択にならないよう政府が資源を投入して制御するのだが、一度決めたことは曲げられない、失敗を認められないという権威主義体制の柔軟性の無さが致命的となっている。
厳しい外出制限と経済低迷よりも、未成熟な医療・社会保障により大勢の高齢者などが犠牲になる方を、中国人民は許容してしまうのだろうか。
中国政府の政策転換だけを見て「政府が人民に屈した!人民の勝利だ!」と無邪気に喜ぶコメントもあるが、今後の中国社会を待ち受けるのはどの選択肢においても茨の道だと思う。


いずれは緩和に向かうだろうと予測はしていましたが、他の国と違って中国は国民全体に今まで「コロナの恐ろしさ」というものを徹底的に刻み込んでしまったというのが問題点でしょうね。既に風邪薬の買い占めやらが発生してある種のパニック状態になってしまっていますし。
そもそも既存の風邪薬が効かないっていうのが世界中でロックダウンなどを決断した理由なのに、その薬を買ったところで…という判断に至らない辺り、感染しても悪化させないために何でもする、という心理状態になっているのでしょう。
このような状況では、消費の活発化は望めませんし、精密機械の供給網に中国を組み込まないようにシフトした生産ラインを再び中国に戻すというメリットが無ければ、今までのような工場フル稼働も望めないかと。旧正月に旅行へ行く意欲もお金も仕事が止まっていれば落ち込みますし。


共産党幹部という限られた数の人が物事を決めているから、迷走するのではないか。また、それを止める手立てが存在していないのではないか。今回のセロコロナ撤廃は、デモや抗議の結果であろうと思われる(報道で見る限り)。
そもそも成立しそうにないものを推進しようとするのは独裁国家だから、なのではないか。多方面の人の意見を当初から聞いていたなら、急な方向転換はしなくて済んだのではないか。
ロシアもあらぬ方向へ走り続けている。同じ匂いを感じる。
その匂いの主は、もう一箇所ある。こちらは更に少数であるように見受けられる。


この転換を経て、今、中国国内でマスクや市販の風邪薬などが物凄い勢いで店頭から無くなっています。
政府と脆弱な医療体制が信頼出来ない国民が挙って自己防衛に動いたからで、瞬間的には円安為替も背景に、日本からの医療物資の輸出商機に勝算があります。
但し、長期的に見れば中国の投資先としての魅力は下がっており、国内市場の旺盛な消費を見込んだビジネスや投資は手控えた方がいいでしょう。


この2年に及ぶコロナ騒動でいろいろなことが分かったと思う。
大切なのはアクセルとブレーキのバランス。
野放図に対策をしないでいると患者が増えすぎて医療崩壊する。
徹底的に抑え込むと綻びが出て感染が広まったときに免疫を持った人が少ないので大爆発する。
対策が中途半端だと批判されたりもしたが、医療現場が過負荷にならない程度に感染やワクチン接種によって集団免疫を獲得していくのが結局のところ終息への早道だった。
「中庸の徳たるやこれ至るかな」という言葉が論語にある。
過不足偏りのないことこそ最良であることを諭した孔子の生まれ故郷の中国が、ゼロコロナという極端なことをして失敗してしまったのは何とも皮肉だ。


中国のコロナ対策、厳し過ぎる行動制限が中国国民の抗議デモでようやく緩和されたと思ったら、今度は感染者数の急増だと。
この行動制限解除だが、前門の狼、後門の虎状態だ。このままでは進退極まってしまうのでは。
免疫確保が不十分な状態でいきなり行動制限を解除するから、こういう事態に陥る。効果的なワクチン接種を同時並行で、いや、前もって実施するべきだったのだ。


同じ国が両極端に舵を切るのも良くない気がするけど果たしてどうなるやら
日本は慎重すぎたと自分は感じるけど欧米が見た様な地獄は見なかった
欧米なんかはデルタ株で地獄を見た
段階的にステップを踏む事で死亡者を抑えつつ市中の感染者をコントロール、医療体制を保持しながら死に繋がる人間を減らし、市中の抗体保有者を増やして行く事もまた一つの方法だったのだと思う
中国の様にガチガチにやっていた所が急に大幅緩和すると
未感染、初感染の人間が多くいると思われ
その人達に一斉にかかった時に医療は捌ききれないだろうし
ほら見た事か、みたいな地獄絵図になる可能性もゼロではないのかなと思う


人民の声や活動が勝利したという事でしょう。中国人民はひとつ学習をしました。不可能と思われてきた政権への抗議行動が成功したのです。自由や人権を求める国民の声が政策をも変える事が出来たのです。中国共産党や習近平さんを名指しで批判する事が、政権を慌てさせました。取り締まりや抑圧は更に厳しくなる事でしょうが、小さな一歩は必ず将来に繋がる事になるでしょう。中国人民に灯った明かりは消える事は無いでしょう。


これは間違っていると思っても、独裁者が決めたことには逆らえない。自分の意見など言ったら制裁を受けるのは自分である。
独裁者は間違わないということになっているのでゼロコロナの看板はおろせない。進むも地獄、退くも地獄だが、あまりにデモが激しくなってゼロコロナを緩和せざるを得なくなった。感染拡大や医療崩壊も予想されたが、やるしかなかった。
なかなか物事が決まらない民主主義の欠点をついたつもりのゼロコロナ政策だったが、結局墓穴を掘ったのは独裁の方だった。


https://news.yahoo.co.jp/articles/795d5e201ce5bc7e0b9631823e7a7b2b4719bee0/comments

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