「過度に攻撃しないで」「我慢ならない」SNS中傷に声あげる五輪アスリートたち―体操連盟は“異例の声明”、IOC「誹謗中傷受け入れられない」 ネット「批判や中傷はもっての外」「堂々と一人の人間として火の粉を振り払って」


国際体操連盟(日テレNEWS)

「過度に攻撃しないで」「我慢ならない」SNS中傷に声あげる五輪アスリートたち――体操連盟は“異例の声明”、IOC「受け入れられない」
7/30(金) 16:33配信 日テレNEWS24 Yahoo!ニュース

東京五輪でメダルラッシュに沸く中、SNSでの誹謗中傷に声をあげるアスリートが相次いでいます

体操男子・橋本大輝選手への中傷をめぐっては、国際体操連盟が異例の声明を発表。激しく争った中国の選手も「過度に攻撃しないで」とSNS上で訴えています。

体操個人男子個人総合で金メダルを獲得した橋本大輝選手はきのう自身のSNSで、「SNSでの誹謗中傷とみられるメッセージもあります」と被害を告白しました。

橋本選手のSNSを見てみると、個人跳馬での採点について、中国語で「足がこんなに出ても14.7点。ありえない」「賄賂の手段で手に入れた金(かね)のメダルだ」などのコメントが並んでいます。

■異例の声明出す事態に…SNS中傷コメント相次ぎ

SNS上で採点への批判が書き込まれたこと受け、国際体操連盟は異例の声明を出す事態となりました。

声明では、採点の根拠となる減点項目を細かく紹介した上で「橋本選手の演技に対して多くのコメントが相次いでいるが、ジャッジは公正で正確だった」と強調しています。

声明を受け、橋本大輝選手は、「跳馬の点数がおかしいかもしれませんがFIGから正式な採点結果が出ました。減点項目がしっかり明記されています。また、東京オリンピックという舞台で疑惑の判定となってしまう演技をしてしまったことは申し訳ありません。(中略)採点競技は主観的ではなく審査員による客観的な採点で評価されます。他の選手も知った上で体操競技というスポーツで競っていると思います」と書き込みました。

■ライバル中国選手訴え…「アスリート自身を過度に攻撃しないで」

今回のSNS誹謗中傷を受け、橋本選手と激しく争った末、銅メダルを獲得した中国の肖若騰選手は、自身のSNS「ウェイボー」で、「アスリート自身を過度に攻撃しないことをお願いします。アスリートは皆素晴らしく、自分の目標に向かって一生懸命頑張っています」と書き込みました。

肖選手の反応を受け、ウェイボーでは「#肖若騰は日本選手を恨まない」というハッシュタグがトレンド入りし閲覧件数は1億2千万以上にのぼるということです。

体操男子日本代表水鳥寿思監督はツイッターで「採点に対する不満の矛先を選手や指導者に向けるのはとても悲しいことですね。」とコメント。国際体操連盟の異例の対応については「選手と体操の価値を守る対応だ」と述べています。

■橋本選手以外にも… 声上げるアスリート相次ぐ
今大会では、SNSでの誹謗中傷に声をあげるアスリートが相次いでいます。

卓球男子・水谷隼選手も自身のツイッターで、心ないダイレクトメッセージを受け取っていることを告白。

またサーフィンで銀メダルを獲得した五十嵐カノア選手もSNSにポルトガル語での中傷が相次いだことを受け、「僕は対戦相手に対して常に最大の敬意を払っているが、自身のコントロールが及ばないことをあれこれ批判する人間には我慢ならない。僕は自分のベストを尽くした」とポルトガル語でコメントしています。

■SNS誹謗中傷にIOC「受け入れられない」

SNS上での誹謗中傷について、IOC・国際オリンピック委員会はきょうの会見で、「受け入れられない。IOCは中傷に反対し選手をサポートする」と述べました。

また、丸川オリンピック・パラリンピック担当大臣は「SNS上での差別的な書き込み匿名の誹謗中傷はあってはならない。ユーザー一人一人が他人を傷つけるような書き込みをせず、選手の活躍を温かく見守って欲しい」と述べています。

スポーツとハラスメントに詳しい明治大学政治経済学部高峰修教授は「せっかく開催した五輪の場で選手が誹謗中傷を受けているのは残念。オリンピズムの視点から、組織委員会としても見解をだすべきだ」と述べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c321c0cc6690e6eb9497c803d41e5f46f4dbdbbd

関連



選手へのSNS中傷相次ぐ 卓球水谷、体操橋本も被害―対策急務・東京五輪 - JIJI.COM
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021072900141
 卓球混合ダブルス決勝で中国を破り、金メダルに輝いた水谷隼選手(32)は28日に自身のツイッターを更新し、「とある国」から「くたばれ」「消えろ」などと書かれたダイレクトメッセージが相次いでいると告白。「俺の心には1ミリもダメージない」「それだけ世界中を熱くさせたのかと思うと嬉しいよ」と投稿した。ファンから心配の声が寄せられ、その後ツイートは削除された。
 体操男子個人総合で金メダルに輝いた橋本大輝選手(19)、サーフィン男子銀メダルの五十嵐カノア選手(23)もターゲットとなり、インスタグラムには競技直後から攻撃的な投稿が殺到。多くは海外のアカウントからとみられ、採点への不満などを書き込んでいた。


五十嵐カノア、SNSでの誹謗中傷に怒り「我慢できません」と反論 - よろず~ニュース
https://nordot.app/793332075087675392
東京五輪新種目のサーフィン男子で銀メダルを獲得した五十嵐カノアが28日、自身のツイッターを更新し、SNS上の誹謗中傷に対して「我慢できません」と怒りをあらわにした。


村上茉愛がSNS中傷被害を告白 団体後の投稿に「嫌なコメント」 3分間涙の訴え - デイリー

https://www.daily.co.jp/olympic/tokyo2020/2021/07/29/0014546884.shtml
「五輪を反対している人がいるのももちろん知っている。だけど、どうしても見たくなくても嫌な気持ちになってしまう、勝手に入ってきてしまう。それがすごく残念で悲しかった。コロナになってそういう賛成と反対の意見が分かれるようになってから。でもそういう人を見返したいと思って、この1年頑張ってきた。そういう人達に思い知ったかと思ってもらいたいです。すいません、最後に泣いてしまって」。3分間、涙とともに訴え続けた。


水谷隼スタッフが一部マスコミの“行き過ぎた取材”に警告 住民を脅かすアポなし行為に「しかるべき措置を検討」- ねとらぼ
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2107/30/news137.html
「2020年東京オリンピック」金メダリストである水谷準選手のマネジメントスタッフが7月29日にTwitterを更新。水谷選手はじめ関係者へのいきすぎた取材を控えるよう通達しています。

コメント

国民性の問題でもあるので、望ましい結果になるかは分からないが、
本来オリンピックはアスリートの為にあるもの。
開催国やその国民や視聴者の為にあるものではなく、選手の為に開催されているものであり、我々はただの傍観者でしかない。
選手のパフォーマンスに対して、敬意と尊厳を持ちコメントすることが望ましいが、批判や中傷はもっての外。
部外者が中傷等口出しするのはお門違いである。


いまのネット社会はある意味、「野放し」。
これが正しくないことだと、皆、わかりつつ、「匿名性」「個人主義」などを建前に、正当化されている部分があると思います。
もっと、「誰が投稿したのか」を明らかにできるようにすべき。
なにも全てを公開しろとはいいませんが、
公的機関が確認すれば、すぐに誰の投稿かわかり、度を越えた投稿の場合、投稿者の情報を公開するなどすれば、いっきに、無理難題的な投稿はなくなります。
それが、「発言の自由を阻害する」というのかもしれませんけど、
「自由」を盾にするな!!!と思います。


五輪に出場したアスリートたちは、他国民だけでなく自国民からも誹謗中傷を受けているのが現状。
体操の村上選手が涙ながらに誹謗中傷に対してコメントしたら、まるで五輪反対派全員に対して批判したかのように報道され、マスコミに踊らされた人々からまた中傷される、という地獄絵図が広がった。
せめて自国民だけはアスリートたちの足を引っ張らないように心がけて欲しい。


なぜジャッジした審査員じゃなく
選手本人を批判するのか、さっぱり意味がわからない。
そもそも、体操の審査できて点数をつける程の
スキルを持った人が批判してるの???
サッパリ意味が分からない。


Twitterでの対処法になります。
私自身の体験からです。
『誹謗中傷に対しては断固として対応に臨み、警察に被害届を提出し、国際的な裁判も辞さない覚悟です』とツイートしておくと、くだらない中傷が半分は減ります。
証拠として該当URLを保管してください。
画面のスクショはあまり警察もTwitter運営も取り上げません。
ツイートを削除してもキャッシュは残りますので、追跡可能です。
残念だけどSNSのアカウントは個人でディフェンスするしかないので、毅然とした対応をする事が、ネガティブな人を付け入らせない秘訣になります。
大抵の人は着々と被害届を出す準備をすれば、中傷行為を慌てて撤回してきます。
さて隣の国はTwitterとか出来ない筈なんだけど、どうした仕組み?


声を上げるようになったのは大変に望ましい、この場合大人の対応なんて必要ない。
このケースで大人の対応は虐めを楽しむ人間の都合のいい言い訳です。
従順である必要などどこにもないし我慢しなくていい我慢をする必要はありません。
堂々と一人の人間として火の粉を振り払ってください。


一生懸命それこそ命をかけて大会に挑んでいる人にむけて、本当の技能がないかもたいして何もわからずまして自分の人生に全くメリットデメリット関係ない人が選手たちを誹謗中傷する。そういう人たちを心から軽蔑するし、またそういうふうに考えてしまう人は見なけりゃいいのに


アスリートに対する誹謗中傷の根絶は難しい。
ならば、行き過ぎた誹謗中傷をした者の国は国際試合参加の権利を剥奪される等のペナルティも考えないといけなくなる。


競技の最後に橋本大輝選手が鉄棒で完璧な演技をした後、中国の肖若騰選手が、お手上げだといった感じで笑みを浮かべ、その後も橋本選手を祝福しているのを見て、普段評判の悪い中国人でもトップレベルの選手ともなると、国同士の対立や、個人の執着心を超えて、気持ちの良いスポーツマンシップを示せる人がいるんだなと感心し、中国人に対するイメージが少し上がったのに、レベルの低いSNSユーザーのせいで台無し。
でも、肖若騰選手が、また諌めてくれているのが唯一の救い。こういう人達が増えてくれるといいのだが。


選手への誹謗中傷という事態は、普段からネット上で常態化している誹謗中傷の派生現象でしかない。根拠を示した建設的な批判ではなく、虚偽や罵詈雑言や揚げ足取りなどの非生産的な発信が横行しており、それにどう対応し健全な公論を再生発展させるかという積極的な努力が必要である。健全な民主主義を支える健全な公論という点では、政権自体がそれを毀損するふるまいをしている有様であり、問題はスポーツ分野にとどまらないだけに、実に深刻な事態である。


努力して結果出した人を努力しない人が中傷する。羨ましいのか妬ましいのかわからんが余計に虚しくならんのかな。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c321c0cc6690e6eb9497c803d41e5f46f4dbdbbd/comments

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