「ロマンだけで酒造りはできない」ーー被災から12年、世界に挑む東北の老舗酒蔵 #知り続ける コメント「応援します」「技術だけでなく人も育っている」「伯楽星は復興酒としてその時期よく飲んでいた」「これからも頑張ってほしい」


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「ロマンだけで酒造りはできない」ーー被災から12年、世界に挑む東北の老舗酒蔵 #知り続ける
3/6(月) 18:00配信 Yahoo!ニュース オリジナル特集

東北にある小さな酒蔵が、日本酒業界を席巻している。2022年は「世界一の酒蔵」の称号を複数獲得。今年1月には定価125万円の酒を売り出すなど話題にも事欠かない。ただ、これまでの歩みは逆風続きだった。1990年代後半には売り上げの10倍の借金を抱えて倒産寸前、東日本大震災では築約140年の蔵が全壊し、移転を余儀なくされた。復活を支えたのは、品質のみを追い求めた酒造りだ。震災12年を経て大輪の花を咲かせた老舗酒蔵の、再生と進化を追った。(取材・文:ノンフィクションライター・川口穣/撮影:鈴木省一/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)

内陸部でも酒蔵は全壊に

まもなく発生から12年を迎える東日本大震災の影響は、内陸部でも深刻だった。
宮城県北部を東西に貫く大崎市は、内陸にありながら死者7人(関連死含む)、重軽傷者226人の人的被害と1万2168棟に及ぶ家屋被害を出している。創業から約140年にわたって大崎で酒造りを続けてきた新澤醸造店も甚大な被害を受けた。


「地震だ」「外出て! おっきいよ!!」
当時の映像では、そう叫ぶ現社長・新澤巖夫(48/当時・専務)の声に続き、瓶がたたきつけられて割れる音がこだましている。柱が折れ、土ぼこりで視界は曇った。


当時から新澤醸造店で働く浅野りつ(55)はこう振り返る。
「蔵全体がギシギシと軋(きし)む音は今も覚えています。外に飛び出したけれどそこから動けなくて、蔵は倒れないだろうかと考えながら、ただただ茫然と見つめていました」
揺れが収まって蔵に足を踏み入れると、直前までラベル貼りをしていた製品の山が崩れ、割れていた。
大崎市の震度は6強。敷地内の3つの蔵と新澤の生家はいずれも全壊した。蔵にあった在庫4万本、その大半も破損した。


新澤醸造店の創業は1873(明治6)年。今も続く銘柄「愛宕の松」は詩人・土井晩翠が愛し、歌に詠んだことでも知られる。しかし、1980年を過ぎたころから売り上げは急速に落ち込んだ。新澤が東京農業大学の醸造学科を卒業し、家業を継ぐべく入社した1999年ごろは倒産寸前だったという。最も厳しかった時期には年商2000万円に対し、負債が2億円。売り上げの4割近くが利息の支払いに消えた。味の評判も芳しくなく、「まずい酒」と言われることさえあった。


「夢を持って家業を継ぐというより、『何とかしなければ』という思いだけ。入社して以降、イベント協賛も営業もすべてやめました。少ないお金はすべて酒造りに回すべきだと考えたんです」


当時の主力は、日常的に飲まれるような比較的安価な商品だった。しかし、酒の好みが多様化して日本酒全体の出荷量が落ち込むなか、新機軸なくして生き残りは難しい。2002年、新澤は社運をかけ新たな酒の醸造に取りかかる。

全文は以下(Yahoo!ニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d800ce094226af7ea943051ed5d680f6f14d72ef

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コメント

記事の蔵ではありませんが、震災後1年ほどだったか飲み屋で日本酒を頼んだ時、『ここの蔵は震災で...そんなところがほかにもある』とマスターに教えてもらって、すごく大事に飲ませてもらいました。
だから、技術だけでなく人も育っている、まだまだ頑張っていることがわかって嬉しいです。
伯楽星美味しいです。
日本酒は地元でしか流通してない銘柄もあって、旅行のいいお土産にもなりますし、喜ばれるのがいいですね。


伯楽星のおりがらみ生が美味しいんだよね。
フレッシュなんだけど優しい甘さも感じられて、ドライフルーツに合う。
赤武も見事に復活・更なる進化を遂げたし、これからも頑張ってほしい。


私も同じ県の酒飲みでありながら、震災前までは新澤さんのお酒はあまり知らなかった。
震災後、あるアーティストのアルバムの名が冠された復興の逸話を知り、県内のお酒を応援するようになった。
記念に2本「残響」の瓶と化粧箱を持っている。衝撃的な酒で究極の食中酒としては勿論勿体無くて飲めなかった。
社長のこのお話しぶりを聞いてなるほど会社を大きくした人だなと思う。


高価格設定、限定本数、特別装飾などで話題性を呼んだり、
海外の品評会で賞を取って注目を集めることもある意味日本酒を盛り上げるための取り組みの一つですね。
購入されるのは限定がお好きな富裕層か海外の方でしょうね。
個人的には限界まで削った米で作る酒にどれだけ旨味が残るのか疑問ですが…
削った米は廃棄せずに飼料などに回していますよ。絞った後の酒粕も同様です。
酒蔵も売れるものは売りたいので、廃棄することはまずあり得ません。
近年は純米大吟醸をはじめ、純米、吟醸とつくものが好まれがちですが、私は各酒蔵の特色が出やすい上撰や特撰を熱燗にして飲むのが好きです。
所詮嗜好品なので、高くても安くても自分の好みに合う酒を見つけたいですね。


日本酒は、お酒の中でも特にこだわりの強さの下に造られているので好きです。日本人にとって馴染みのある、コメから造られていることもあるのでしょうが。
その時々の環境や偶然に品質や量産体制が左右されてしまうのも、特別感を味わうのに一役買っています。
料理とのマリアージュを実感出来たとき、身震いするほど美味しく感じます。
これからも日本酒業界を応援します。


伯楽星は居酒屋で日本酒の好きな先輩に教えてもらった銘柄。
震災前は県内でも卸し先を厳選(温度管理と光が当たりにくい店舗だけに限定)していると聞いて、わざわざ調べて買いに行った。
震災直後(3月16日だったと思う)に偶然前を通ったら蔵が無くなってて、酒蔵にはこうじ菌が育っていると聞いていたので「(酒造り継続は)やばいんじゃないか」と心配したほど。その後も精力的に「愛宕の松」は販売してたので安心した。
伯楽星は本当に飲み口があっさりしているのでお酒が強くない自分には合うお酒だけど、お酒好きの人には物足りないかもしれない。


震災から12年ですが経験をした人と未経験者ではとても計り知れない事です。
その災難を乗り越えてこれまで以上にその上を目指される事に尊敬します。
できる限りの応援を遠い九州からさせていただきます。頑張ってください!!


伯楽星.美味しいお酒です。20代の頃に少し背伸びして酒蔵近くの酒屋さんで購入。でも自分だけで飲むのは身の丈に合わない気がして妻の実家に送りました。 それから約15年、伯楽星を飲む度に当時の若かった頃を思い出す事が出来ます。 いつも思う事ですが酒瓶も中身と同じくらいすっきり爽やかな良いデザインです。


SAKEは日本の心だ!安いワンカップでもちょいとレンジでお燗をすれば冬の友となり、冷たく冷やしてガラスのトックリでサーブすれば涼しげな夏の楽しみになる。こういった質の高い伝統的な酒蔵は国が大いに保護して、世界に売り込むべき。


酒は嗜好品の極みだと思うから策士が有名人を使いCMで美味いと言っても私は興味がないんですね。あまたある酒の全ては飲めないけれど真摯な造りの酒を求めていきたいな〜と。頑張ってください。


伯楽星は復興酒としてその時期よく飲んでました。
飽きの来ない味ですね。
今でも見かければ買ってます。


https://news.yahoo.co.jp/articles/d800ce094226af7ea943051ed5d680f6f14d72ef/comments

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