共同声明反対国は「ロシアと中国」 議長国インド、異例の名指し G20財務相会議閉幕 コメント「戦略的なロシアと中国の敗北は必至」「中ロによる世界分断の試みに対抗しなければならない」


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共同声明反対国は「ロシアと中国」 異例の名指し G20財務相会議閉幕
2/26(日) 13:49配信 産経新聞 Yahoo!ニュース

インド南部ベンガルールで25日まで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、ロシアのウクライナ侵略を巡る意見対立から共同声明の採択は見送られた。見送りは4回連続で、議長国のインドが代わりに発表した議長総括では、反対した国がロシアと中国だったことを名指しで指摘する異例の措置を取った。ウクライナ侵略から1年の節目に開かれたG20は、国際社会の「協調」よりも「分断」がより鮮明となる結果となった。

「ほとんどのG20メンバーは、ウクライナにおける戦争を強く非難する」。25日に発表された議長総括に盛り込まれ、中露が難色を示した文言は、昨年11月のG20首脳会議(サミット)で採択された首脳宣言にも含まれていた。

首脳宣言というたたき台があるため、今回の会合でも共同声明は出せるとの観測が一部であった。しかし、中国とロシアは「地政学上の問題を扱うべきではない」という理由で反対した。真意は不明で政府同行筋も「われわれも教えてほしいくらいだ」と話す。

通常G20では各国がどういった主張をしたかは明らかにされない。しかし、今回の議長総括で反対した国を名指ししたことについて、鈴木俊一財務相は「ロシア、中国に対してより強い立場の表現をしたと理解している」と説明した。

全文は以下(産経新聞)
https://www.sankei.com/article/20230226-5DALDK2SZFNRHDU4O5MCJCI7N4/

コメント

以前に自衛隊のスクランブル発信が増えている話がニュースになっていた。
が、一部マスコミに出てくる変な人がここ10年は確かに増えているが、昔はこの位あったので昔と比べると別に増えてはいない!と言い張っていた。
ここでいう昔は、わかる人はすぐ気づくだろうが東西冷戦時代のころだった。
最近のニュースを見ているとこのころに段々と近づいているように思える。
攻撃は今のウクライナのような直接的なものではなくサイバー攻撃やSNS等でデマや不安や不満をあおり分断を進めて国家を不安定にさせる等色々ある。
日本はこういうとろが弱いからとても心配。まあ日本に限った話ではないか。


この2国には共通点がある。
どちらも形式上はともかく独裁国家であること。
そして侵略戦争を肯定する国であること。
世界的に見て大きな影響力を持つ大国であること。
これらの国と付き合っていくのは大きすぎるリスクがあることを世界の国は知ったと思う。


インドもロシアの友好国で国連決議に棄権しているが、中露から離れる方向にあることが、この件でハッキリした。中露は東南アジアや中南米、アフリカを抱き込むつもりのようだが、得られるのはせいぜい消極的中立だろう。ロシアの行動は19世紀の帝国主義国家そのもので、これらの国々が積極的に支持する理由は何もない。中国にしても、経済開発で現地にお金を全く落とさないやり方が不評を買い、その戦狼外交と相まって、これらの国々の警戒感を高めている。中露を積極的に支持するのは、北朝鮮やシリア、イランといった他国から一視同仁されたくないと思われている国々に過ぎない。中露の強さと米国の弱さをこれでもかと指摘する反米左派の知識人もいるが、中露がこれから勢力を拡大できるとは思えない。特に、ロシアはすでに敗れている。中露の先は暗い。


議長国のインドが代わりに発表した議長総括では、反対した国がロシアと中国だったことを名指しで指摘する異例の措置を取った。→
インドが、中露から更に離れ、その分、西側諸国に近づいたなら大変良いことである。


結局、中国は孤立しているね。長年、努力して来た一帯一路構想が台無しだ。
結局、西側諸国の方が努力せずに一帯一路を成功させてて、ロシアを守るために中国は世界を捨てたと思われても仕方ないね。
ロシアとの無制限のパートナーシップのために国益を大きく損ねた。
日本にとっては非常にありがたいけど。このままウクライナの戦争が続くと中国は世界の除け者になるね。


『通常G20では各国がどういった主張をしたかは明らかにされない。
議長国のインドが代わりに発表した議長総括では、反対した国がロシアと中国だったことを名指しで指摘する異例の措置を取った』
西側の一員と思われていたインドがロシアに協調的な態度を取ってきたが、少しずつだが西側へ軸足を移動して来ている。
最近までアジアのローカルプレーヤーだったインドは中国と敵対しているが、軍事的には比較的長期間ロシアとは協力関係があった事を考えれば、ロシアに中立的なのは仕方がない。
だが、インドの将来的な国益を考えるならば、ウクライナでの戦争を早期に終わらせる事がインドにとっても利益になることを理解するべきだろう。


共同声明の採択が見送られたことは残念ですが、一方で、低・中所得国の債務問題について一致がみられたことは良い進展です。
G20は世界経済にとって重要な役割を果たすことが求められており、最近の情勢においても対話の場としての重要性が増していると言えます。
今後も共同声明という形にこだわらず、各国が建設的に協力することが必要です。


財務相会議で話すより国連で議決して多数決なら有志国が国連軍を編成し派兵した方が良いだろうね
しかし、本当に国連って五大国に対しては役に立たない組織だと実感した人が多いんじゃないかな
ロシアが反対なのは誰でも分かるからインドは中国が反対した事実を世界に周知したい
財務相会議を安保問題で政治利用するなら途上国の代表としてはその程度しか出来ないと思う


ロシアは、安保理でも拒否権を乱発することで、議論の一致を阻んできた。
それをあらゆる会議でも行い、国際的協調の分断を進めてきた。
G20の措置は、それに異を唱えるものだ。
そしてここへきて中国とロシアの接近が顕著となり、中ロによる世界秩序への挑戦が、露呈し始めてきた。
中ロは、異なる人種、文化を尊重し合う調和のための国際秩序確立を、西側文化の強制であるとして、今後ますます国際秩序破壊の試みを正当化する動きを加速させていくだろう。
あらゆる場面で世界は結集し、中ロによる世界分断の試みに対抗しなければならない。


議長国の立場上中露を非難したのだろうが、ロシアの継戦に多大な影響を与えている事は確か。
ロシアによる並行輸入策で貢献しているのは中印で、イランを始めとする中東諸国からも物資が入っている。インドに至っては対露貿易額の前年比が3.4倍になっており、西側の経済制裁の抜け穴となっている。
ロシア産原油の直接輸入で下支えしているのは中印トルコ。
現在ロシア産原油は石油国際指標価格に比べ約3割安程度で推移しているが、UAEを始め中東諸国にはこの安いロシア産を輸入し第三国へ輸出する転売方式を取っている国もある。
インドはOPEC産輸入を減らし直輸入ができるロシア産を激増させ潤っている。
経済安保の両面でインドが西側寄りを鮮明に打ち出してくれればと思うが、なんだかんだ言っても自国優先のインドでは無理だろう。
ましてや中国同様、次世代のに世界覇権を狙っている立場にあるため一筋縄ではいかないだろう。


ウクライナの戦争の早期終了には、
中国のロシアに対する積極協力がないことが前提だと思う。
中国にしてみれば、ロシアは頼りになる国ではなく、
利用する価値があるかどうか位の国に成り下がっただろうから、
例の気球の件が何事もなくフェードアウトしてくれればいいのだが。


インドが立ち位置をすこしかえてきましたね
インドは安価なロシア製の兵器体系を国防に持ちながら、中国と国境紛争が絶えないという特殊な立ち位置です。加えて、欧米とは一線を画す独自の思考を持っていますが日本とは一定の信頼関係があります。
失った過去の栄光を取り戻そうと怨念のような野心を求める中国と異なり、穏やかな平和を希求する考えを持っているので安定的に付き合っていけるでしょう。
ロシアと手を組むことで衰退に向かう中国に変わる次の躍進国となるでしょう。今後覇権を振りかざす中露は、かつてのココム以上に自由主義諸国から排除されて行くことは間違いありません
この20年、野心を隠しながら自由主義諸国に接近する戦略に騙された多くの国が、中露という過去の大戦以来の独裁国家に対する真の危険性に気が付いたことが何よりの救いです。


そもそも今の国連の常任理事である5か国に与えられる拒否権なるものにはかなり前より違和感があったのだが、いままさに戦争当事国であるロシアにその権限が停止されることなく継続的に与えられていること自体に矛盾があって、国連安保理が機能不全に陥ることは残念ですが、仕方のないことです。ただロシア抜きでも中国が拒否権を発動されるのでしょうけどね。
なので今回のG20という枠組みの中に於いて中露二か国が世界とは感覚がずれているとの現実を突きつけたことは非常に意義があると考えます。
インド、特にこの発言をされた方には敬意を表したいですね!
こんな状況で中国の停戦提案って中身を見るまでもなく間違いなくロシアよりなんでしょうね、ただゼレンスキーさんが中国の提案を一蹴しなかった点が理解できないんですけどね。


かなりフランスが抵抗したらしいし、こういう国際会議での、反対意見などの主張は明確にすることは良いと思う。
その国がどんな方針なのかも明確になるし、結局、今後の世界経済対策についてもどの国が同じ方針か違うかも明確になる。
このような場で常に反対しかしない国が毎回明確に報道されれば、さすがにその国民にも伝わるだろう。
しまいには、ロシアを孤立させるのがいちばんいいと思う。


ロシアと中国に対峙するその他の国々。分断というよりも「切り離し」という事だろう。軍事的解決を否定しない独裁政党との関係性は再構築される。ロシアへの制裁は後戻りをする事もない。 金融資産の6割を占めるのはG7。多少足並みの乱れはあるにせよ制裁効果は大きい。抜け道を作ったとしても、ロシアの衰退、国力の弱体化は既定路線。虐殺、人権侵害を肯定する独裁軍事国家の縮小化は世界にとって好都合。それに倣う中国も然り。
侵略を厭わない軍事的独裁国は民主主義経済から切り離される。
戦略的なロシアと中国の敗北は必至。


https://news.yahoo.co.jp/articles/fe98fe79cf189ca316fc4768d16442e55b94cbf4/comments

資料

G20 - wikipedia

G20(ジートゥエンティ)は、"Group of Twenty"の略で、G7に参加する7ヶ国、EUロシア、および新興国11ヶ国の計20の国々と地域から成るグループである。

構成国・地域連合は、フランスアメリカイギリスドイツ日本イタリアカナダEUアルゼンチンオーストラリアブラジル中国インドインドネシアメキシコ韓国ロシアサウジアラビア南アフリカトルコである。20ヶ国・地域首脳会合(G20首脳会合)および20ヶ国・地域財務相・中央銀行総裁会議(G20財務相・中央銀行総裁会議)を開催している。主要20ヶ国・地域とも言い、日本の放送局であるNHKでは、先進国会合であるG7と区別して、先進国に新興国を加えた主要20ヶ国と表現している。

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