ウクライナとロシア、穀物輸出で22日合意へ コメント「トルコの存在感は大きい」「三者ともに利益がある合意」「過度な期待はしない方が良い」


Photo 黒海 - NASA earth observatory

ウクライナとロシア、穀物輸出で22日合意へ
7/22(金) 4:22配信 JIJI.COM AFP BB News Yahoo!ニュース

【AFP=時事】ウクライナとロシアは22日、黒海(Black Sea)を通じた穀物輸出の停止が引き起こした世界的な食料危機の緩和に向けた合意文書に署名する。両国間の協議を仲介しているトルコが21日、明らかにした。

 2月のロシアのウクライナ侵攻開始以来、両国間で初の主要な合意となる。穀物の輸出停止により、食料価格は高騰し、貧困国では飢饉(ききん)の恐れも出ていた。

全文は以下(AFP BB News)
https://www.afpbb.com/articles/-/3415674

コメント

食料高騰が西側だけの問題ならロシアは無視したでしょうが、現状は世界規模で高騰し、ロシアを応援してくれる可能性のある途上国程厳しい訳ですから、ここはロシアも折れないと仕方ない、と言う所でしょうか。
結果的にロシアの制裁は残ったままで、西側は食料高騰にいったん歯止めが掛かる形になる。この点では西側の勝ち、と言う事になりますね。
ロシアの味方の方が多い、と言う様なプロパガンダをよく見かけますが、ロシアの味方、中立国の多くは途上国で有り、数は多くても国力は弱いです。逆に西側は有る意味では少数精鋭。人口は少ないのに世界のGDPの半分を占めています。
長期戦になって世界的に物不足になれば、ロシアへの不満が強まる事は十分予測されます。


ロシアが黒海を封鎖したことによって、国際社会が穀物をはじめとする食料不足もしくは値段が高騰するなどで、最も影響を受けたのが「ロシアを批判しない」アフリカや中東諸国であったということは、皮肉としか言いようがありませんが、食料危機が少しでも好転するのであれば肯定的に捉らえられます。しかし、「22日合意へ」とは、当事者双方が遵守することで効力を発揮しますが、ロシア側には全幅の信頼性が置けないということが問題ではないでしょうか。それは、侵攻当初に、「攻撃対象は軍事施設のみ」だったはずですが、蓋を開けてみれば「無差別攻撃」で、多くの民間人が犠牲になったという事実を見れば明らかです。
いずれにしても、ロシアによるウクライナ侵攻という国連憲章にも反する軍事行動は、決して容認されることも正当化されることもありません。また、プーチン大統領を支持する80%の国民にも責任の一端があることを認識するべきです。


これまでの経緯から考えて、今回の合意に過度な期待はしない方が良い。十中八九、合意を守らず穀物輸出を妨害しているのはロシアだ、いやウクライナだといった感じの言い争いになるだけだろう。
今のところ、世界的な食糧危機はアフリカ諸国の西側諸国に対する非難に繋がっており、ウクライナの戦争継続能力を削ぐ意味でもロシアの有利に働いている。ロシアが経済制裁の解除という成果を勝ち取ること無く、ウクライナの穀物輸出をすんなり容認するとは考えにくい。ロシアが今回の合意に応じたのは、食糧危機の責任がロシア側にあるという批判をかわす意図があると思われる。


トルコの存在感は大きいですね。それほど強い国では無いですが、欧州では比較的大きな陸軍を持っています。多分戦争もへたくそではないでしょう。
とは言え、この国の出色はやはり外交ですね。NATOにあって、核シェアリングをやって、プーチンを横目で見ながら、中立の面目を保ちながら、言いたいことを言ってる。スウェーデンもフィンランドも言い分を認めたでしょう。ウクライナにはドローンを売っている。
日本も見習う点があっていいと思います。軍隊を持たない中立もあれば、軍隊を持つ中立もあります。


ロシアが侵略したことから起こされた食糧危機。過去条約や人道回廊の反故をしているロシアは、今回の合意も反故する可能性がある。 ロシアは対露農産物制裁の解除を求めているが、輸送合意ではなく黒海撤退を条件にしなければ意味がないのでは。 現在も黒海からミサイルで攻撃しており、民間人が犠牲になっている。 ロシア産穀物の経済制裁を先に解除すればウクライナ穀物輸送船を襲い、穀物庫や穀物畑を更に攻撃するのでは。 結果、穀物危機が起きる。 被害を受けているのはウクライナ。戦場になり立場が弱いのもウクライナ。 もし対露制裁解除し合意しても、ウクライナの穀物輸送の優先が条件にする必要がある。 これはロシアの侵略が引き起こした問題。 ロシアは自国利益ばかり考えず、食糧危機を心から心配しているなら、黒海から1日も早く撤退するべき。


ロシアはもともと穀物輸出に否定的ではないですね。気にしていたのはそれにかこつけてウクライナ側に武器が密輸され補給されること。以前の交渉でもロシアが内容物チェックさせろと言っていました。
合意したということは輸入船舶になんらかの確認制度がついたのでしょうが、トルコが代わりにチェックするのでしたらトルコはかなり交渉上手ですね。両国に対してかなり強力な交渉カードを手に入れたことになります。


世界の食料危機はロシアではなく米欧の制裁が招いたとプーチンが批判していましたが、戦争の終結が見えない現況から、ロシア非難を抑えるためにウクライナと穀物輸出を合意したようです。
これが常任理事国ロシアの実態であり、世界の平和を維持する立場にありながら、自国最優先の軍事行動でウクライナを手に入れ、世界を食糧危機に陥れようとしています。
これではWTOが閣僚会議で食料安保や漁業補助金議論しても根本的な解決は出来ません。
米英仏中は常任理事国でありながら、ロシアの暴走を本気で止める気はありません。
全く機能していない安全保障理事会が存在する限り、世界は常任理事国の意のままに支配されるでしょう。


西側諸国の首脳たちも十分肝が冷えたでしょうし、「今が潮時」と、これ以上続けると、本当にマズい状況になるからと、ロシアが判断してくれたなら良いのですが、恐らく違いますね。
トルコも絡んでいますから、なんだか、まだまだ燻ぶるそんな予感がします。


三者ともに利益がある合意でしょうね。双方共にトルコの顔を立てて合意事項に違反なく速やかに遂行して欲しいものです。世界的に見ても画期的な前身なのでは。ロシアの振り上げた拳にはトルコのような紛争に精通した国の存在は重要ですね。


今回の戦争で一番得をしたのはトルコだろう。西側諸国からも東側諸国からも駆け引きを行い、両側から信頼を得て、得をしている。なかなかやり手な大統領だな。
そして、穀物輸出が上手く行くといいが。ロシアが約束を反故にしないといいが。


ウクライナはオデーサの港から輸出するのだろうか。そこまではトラックで輸送することになると思うので、またロシアが邪魔しないか心配です。昨日もウクライナの高官がロシアは合意した時からそれを破ることを考えていると言っている映像をテレビで見ました。


なんか土壇場で港湾関係(輸送ルートの確保)のことでトルコ(とロシア)がまた難癖つけて頓挫しそうな予感しかない。
ウクライナ危機の中で仲裁役としてトルコの存在感が一段と増しているけど、自国の国益のためにうまく立ち回っているだけに見える。


ロシアのことだから、この先も安全に事が進むとは思えない。国際情勢が不安定であることに勝機をうかがうしか活路が無くなりつつあるから。でも、とりあえずの一歩として喜ばしい。


実際にウクライナからの輸出が始まるかは
まだ分からないですね。
機雷とかの問題もあるでしょうし。


ロシアは、将来の食糧危機のために、ウクライナの肥沃な土地が欲しくて戦争してるんだから、この合意はあるかもしれない。
ロシアに有利な条件を出しているとは思うけど。
早くウクライナに平和を。


https://news.yahoo.co.jp/articles/9baec1feef4d153ac79026911401b483dfe61825/comments

コメント

人気ブログランキング

クリックのご協力をお願いいたします。

このブログの人気の投稿

中国 東シナ海のガス田で掘削開始か 日本政府は抗議 コメント「合意違反」「一回抗議し状況を悪化させてくるならもう協調関係は無理」「今一度原点に戻り資源調査等行うべき」

宇宙ごみと人工衛星の衝突、「高リスク」過去最多268件に…政府は「交通ルール」策定へ コメント「宇宙ゴミの除去は宇宙開発に不可欠な技術」「国籍も目的も不明な衛星が多い」「誰が処理して誰が払うのか」

「車検ステッカー」貼る位置が7月3日から変更に 指定の位置に貼っていないと違反になる?運輸局にたずねると… コメント「安全確認の邪魔に」「場所を変えて解消するような問題ではない」「誰目線の制度改革なのか」