日本に対する挑発行動で、逆に「あらわ」になったロシアの深刻事情 コメント「ロシアがいくら北海道を欲してもその能力は無い」「中国と組んだら非常に大きな脅威」「楽観論は危険」


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日本に対する挑発行動で、逆に「あらわ」になったロシアの深刻事情
6/18(土) 6:02配信 現代ビジネス Yahoo!ニュース

※一部抜粋

極東ロシア軍は「ジリ貧」の状態


 考えられる理由として以下のようなものが挙げられる。

(1)空軍や海軍の主力を欧ロにシフトして最低限の拘置戦力で対応している。

(2)作戦機や艦艇などの稼働率が低く、拘置戦力の中でも実動可能な戦力が限られている。

(3)(特に航空)燃料が不足している。または節約している。

(4)日本に対する挑発(敵対)行動を抑制している。


 筆者は、このすべてが該当するのであろうと考えている。即ち、(1)~(3)の理由で(4)に至っているということである。

 ある程度の準備期間を経て、満を持してウクライナに侵攻したロシア軍でさえ、あの体たらくである。ましてや、欧ロに比して貧弱で駆逐艦以上の戦闘艦艇に至っては海上自衛隊の10分の1程度の太平洋艦隊や、日常の活動などを見ても稼働率がおそらく30%に満たず、(一部を除いた)パイロットの操縦訓練も全く航空自衛隊とは比較にならないような低練度の空軍の飛行部隊や海軍航空部隊の現状で、通常戦力ではとても日米の軍事力に太刀打ちできるはずはない。当の軍人たちが、誰よりもそれを熟知しているであろう。
 
「核兵器搭載可能な巡航ミサイルの発射」とか、「太平洋で40隻以上の艦艇による大演習」などというロシア側の虚勢を張ったプロパガンダなどに惑わされてはいけない。

 わが国は今こそ、強気の姿勢で政治的にも軍事的にもロシアに対して存在感を発揮し、一定のプレッシャーをかけるべきである。なぜなら、それがロシアが誇る「広大な国土を守る」危機意識を目覚めさせ、早期にヨーロッパ方面での戦闘を終結させ「極東方面を含む国土全域の守りを固める」ため、「戦力バランスの再構築を図る行動にロシアを駆り立てる」ことにつながると考えられるからであり、ひいてはそれがウクライナ戦争の早期収束への貢献にもつながり得るからだ。


 具体的には例えば、政治的には、硬軟両面の姿勢でロシアに対して外交的な揺さぶりをかける。また、軍事的な面では、(すでに実施されているかもしれないが)日本海や北方四島方面などにおいて、ロシアに対する自衛隊による(無人機を含む)偵察活動を強化すること。また、これに加えて、南樺太や北方四島方面などにおいては、戦闘機などによる威力偵察を行うこと。そして、これらの地域での海空協同訓練や日米共同訓練を増やすこと、などを提言するものである。

鈴木衛士

全文は以下(現代ビジネス)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/96374

関連

わが国の周辺のロシア軍 - 令和3年度版防衛白書
https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2021/html/n120503000.html
ロシアは、2010年、東部軍管区及び東部統合戦略コマンドを新たに創設し、軍管区司令官のもと、地上軍のほか、太平洋艦隊、航空・防空部隊を配置し、各軍の統合的な運用を行っている。

極東地域のロシア軍の戦力は、ピーク時に比べ大幅に削減された状態にあるが、依然として核戦力を含む相当規模の戦力が存在しており、新たな部隊配備や施設整備にかかる動きなど、わが国周辺におけるロシア軍の活動には活発化の傾向がみられるほか、近年は最新の装備が極東方面にも配備される傾向にある。

ロシア軍は、戦略核部隊の即応態勢を維持し、常時即応部隊の戦域間機動による紛争対処を運用の基本としていることから、他の地域の部隊の動向も念頭に置いたうえで、極東地域のロシア軍の位置づけや動向について注視していく必要がある。

コメント

>わが国は今こそ、強気の姿勢で政治的にも軍事的にもロシアに対して存在感を発揮し、一定のプレッシャーをかけるべきである。なぜなら、それがロシアが誇る「広大な国土を守る」危機意識を目覚めさせ、早期にヨーロッパ方面での戦闘を終結させ「極東方面を含む国土全域の守りを固める」ため、「戦力バランスの再構築を図る行動にロシアを駆り立てる」ことにつながると考えられるからであり、ひいてはそれがウクライナ戦争の早期収束への貢献にもつながり得るからだ。
全面的に賛成です。
今のロシアの極東方面の戦力は、それがロシア単独での行動に止まる限り日本への脅威とはなり得ないと思います。
しかしこれが中国と組んだら非常に大きな脅威です。
しかも、ウクライナ戦争によって、中ロ両国間では相対的に中国の力が上にきつつある感があります。
それが正直なところ「怖い」と思います。


何故政府は日本に対する挑発行為を瞬時に国民に知らせないのか不思議だ。
日本に対する脅威を包み隠さず刻一刻と国民に即時報告すべきです。受信料を収めているNHKから責任を持って政府の把握している状況を遅れなく報告してくれ。何か危険をオブラートに包んでいることで、国民は危機意識が極端に低すぎる。ウクライナを見れば国民は防衛の最新状況が知りたいと思う気持ちを理解して欲しい。軍事能力がバレてしまうので困るなどと言ってる場合ではない。防衛省は露や中よりも防衛能力が勝るとでも考えているのだろうか。危険であることは間違いないので、隠さずどんどん正確な情報を流して欲しい。遅れたら国民の多くが犠牲になるのですよ、政府は理解できているのかな。


今回のウクライナ侵攻を見るとき、なぜロシア国内で侵攻反対の動きが活発化しないか。それはロシア国内へのウクライナの攻撃がほとんどないからである。だからロシア国民には危機感がない。そうしたことからも日本は自国への侵略国に対する強力な反撃能力を持つべきで専守防衛など戦争抑止の効果など希薄だ。核を含む強力な反撃能力こそが戦争抑止となる。


ロシア側が極東に戦力を割けない事情はウクライナ侵攻で戦力をすり潰してしまったことによりより深刻となった。
それゆえロシアは中国と北朝鮮との軍事同盟を深化し、彼らに極東側を任せようとするだろう。
つまり日本はロシアだけ見ていれば良いわけではないということだ。
北朝鮮のミサイル技術は日々進歩しているし、中国は3隻目の空母福建を進水させた。
ロシアの衰退は日本の安全を意味しない。
今後より警戒すべきだ。
そして学術会議のような左翼組織によって大学や企業と隔離されてしまった先端技術の軍事への応用もアレルギー的否定は辞めるべきだ。


「ロシアに対する自衛隊(無人機を含む)偵察活動の強化。南樺太や北方四島方面での戦闘機による威力偵察。これらの地域での海空協同訓練や日米共同訓練を増やすを提言」に賛成します。しかし、他のコメントにもあるように、日本への威嚇を中露が連携することの意味を考えるべきと思います。ウクライナ侵略の結果が出た時こそ、中国が台湾への牙を剝くタイミングなのかもしれない。


日本もロシアに対して威力偵察を行ってはどうなのか。
政治家やお役所は腰が引けてしまっているからそのようなことはできないだろうが、いつまでもロシアの挑発の受け身だけでは、いよいよロシアは「日本は何もできない」と調子づいてくると思うが。
さらには日本の存在が気になり、ウクライナに多くの兵員をさきたくても、極東にも兵を置かねばならず、これが日本がウクライナに対して目に見えない支援になると思うが。
昔、日露戦争で日本に負けた過去があるから、現実には日本の動きには敏感なはず。


ロシアが北海道に侵攻するとしたら、その前に陸自主要拠点にミサイルを撃ち込むだろう。散々破壊してから上陸することになる。しかし上陸作戦というのは例え抵抗が脆弱とわかっていても相当の準備が必要になる。その点陸続きのウクライナ侵攻とは全く違う。ウクライナ侵攻を見る限り、ロシアは侵攻までに長い間ウクライナ国境で待機していたが、決して完全な準備と作戦のもとに決行したとは思えない。要するにいくら時間をかけても作戦準備能力が無いと今回の侵攻で露呈している。ロシアがいくら北海道を欲してもその能力は無い。


侵略されたか世界大戦を選んだかは別にして
フィンランドと日本は対ロシアにおいて何も変わりがない様に思う。
国土を同じ様に割譲されている。
北朝鮮、中国も含めると韓国より日本の方が地政学的なリスクがある様に思える。中国が台湾侵攻したらロシアが北海道侵攻する可能性が高い。
フィンランドやバルト3国は平和主義でもロシアから攻められた。
北朝鮮が間に入る韓国の方が日本より立場が良い。徴兵とか課題になると思います。根室や釧路はロシアと地続きみたいなもの


そのようなロシアでさえ、現状ウクライナに対して優位に立っている事はしっかり認識する必要があるだろう。長期戦になるに従い、結局物量が物を言っている。 
日本は、普段からその物量確保ができるとは思えない。 
非常時にどのように物量確保できるのかを、政治家はしっかり備えておいて欲しい。


安倍元総理や佐藤自民党外交部会長、ネトウヨの威勢の良い発言が目立っていたが、ようやくまともな安全保障に関する意見が見られた。
保守層こそ世界屈指の能力を持つ海自、空自の能力を認識すべき。そして、その能力を最大限活用できる防衛戦略を練るべきである。
威力偵察をするにしても効果的なのはやはり空母の保有なのではないか。現状ではかが、いずもの二隻体制だが、東シナ海、日本海に展開するほか、ドッグ中にカバーできるもう一隻が必要。


ロシアは日本が北方領土に進攻してこないか心配なのでしょう。
その為の恣意行動と見ています。兵員はウクライナで手がいっぱいの状態ですから。
ロシアが侵略されれば国家総動員令をかけるでしょう。
ロシアの人口から見て300万人以上の人員は集まる。ロシアが侵略されていない状態で総動員令をかけるのは革命が勃発しかねない行動です。
プーチンは我慢の時です。
しかしウクライナでは今は優勢でも、劣勢な状態となり敗戦になる可能性が高い。
しかも長引けば長引くほどロシアの経済は疲弊して社会は荒れる。
革命か国家分裂を招く可能性が高い。


久しぶりに胸の空く様な気持ちの良い記事だった。詳細な分析、歯に絹を着せぬ表現。素晴らしい。ロシアがウクライナに放ったミサイルの命中率が40%程度と言う。これの意味する事は、意図しない所へ60%飛んで行くと言う恐ろし数字である。こんないい加減な武器を使い平和に暮らしていた人々の街にいきなりミサイルを打ち込んだのである。病院や学校、駅やスーパー、信じ難き狂気だ。
今、記者の言う通り極東部隊は手薄だ。恐らく日本への挑発部隊も最小限の人数で艦艇を動かしているに違いない。そこに日本も挑発部隊を挑発する演習を行いウクライナに向けているロシア兵を引き寄せる位の事はすべきだろう。


元一等海佐の人が「防衛予算増やせども・・・武器弾薬人員めぐる惨状」という記事を寄稿している。
「訓練弾すら十分に充当できない現状を考えれば実弾が十分に満たされているかについては疑念を抱かざるを得ない。仮に充足されていたとしても、ミサイルや魚雷などは定期的に分解整備する必要があり、その分を含めた予備弾が確保されていなければならない。防衛関係費は増額されているものの、F-35やイージスアショアなど正面装備にかかる経費が増えているため、艦艇修理費などの後方経費は毎年削減されている。」と記されてる。
いずも型も定員割れしているし武器弾薬人員が不足している。


ロシアを舐めない方がいい。ロシアは確実に領土を割譲する国だ。今は南樺太も千島列島もロシアが占拠している。実際に日本は領土を奪われている。ロシアは北海道への領土的野心を持っている。ロシアに日本への侵攻能力が希薄との楽観論が多いが、その風潮はとても危険だと思う。


ロシアにしてみれば、いくら日本が専守防衛としての軍事行為しかしないと言っていても、ウクライナにリソースを集中している時に、北方領土の軍事的奪還といった事態を起こさないと言う保証が無い。
最近の軍事的挑発は、そう言う意味を持っているのだろう。
実際にそうした行動を日本がとるのは、例えロシアが崩壊したとしても難しいと日本人は思っているが。


命中精度が低くても、1,000発以上発射できるなら、脅威だよ。
ロシア軍を過小評価するのは間違い。
どこに飛ぶかわからない1,000発を全部迎撃する能力は自衛隊にはない。
ロシア軍の兵器は命中精度が低いが、だからこそ都市の民間人を攻撃するのだろう。ロシア軍には敵の兵器を制圧する能力はないが、住民を大量殺戮する能力はある。
自衛隊は、日本の国民を守る必要があり、非軍事的目標への攻撃の防衛は問題だ。


日本がNATO加盟できれば、ロシアは欧州と極東に敵が対峙するわけで、窮地に追い込まれるわけです。欧州のNATO軍のおかげで、日本はロシアの核攻撃と北海道侵攻から守られることになります。もちろん、欧州有事の際は日本は参戦しなければなりませんが、北方領土・樺太の奪還チャンスにもなります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/329d134dbbe8a61543da4e89839e171ea8219823/comments

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