「逃げる者は射殺」 中国のウイグル族「再教育施設」内部資料が流出 コメント「確度の高い資料」「事実の解明と人権の回復に時間の余裕はない」「もっと各マスコミが報道して欲しい」


Photo 新疆ウイグル自治区カシュガル地区 Google / Maxar Technologies

「逃げる者は射殺」 中国のウイグル族「再教育施設」内部資料が流出
5/24(火) 13:01配信 毎日新聞 Yahoo!ニュース

 中国新疆ウイグル自治区で少数民族のウイグル族らが「再教育施設」などに多数収容されている問題で、中国共産党幹部の発言記録や、収容施設の内部写真、2万人分以上の収容者リストなど、数万件の内部資料が流出した。「(当局に)挑む者がいればまず射殺せよ」などと指示する2018年当時の幹部の発言や資料からは、イスラム教を信仰するウイグル族らを広く脅威とみなし、習近平総書記(国家主席)の下、徹底して国家の安定維持を図る共産党の姿が浮かぶ。

 今回の資料は、過去にも流出資料の検証をしている在米ドイツ人研究者、エイドリアン・ゼンツ博士が入手した。毎日新聞を含む世界の14のメディアがゼンツ氏から「新疆公安ファイル」として事前に入手し、内容を検証。取材も合わせ、同時公開することになった。

 幹部の発言記録は、公安部門トップの趙克志・国務委員兼公安相や自治区トップの陳全国・党委書記(当時)らが会議で行った演説。特に陳氏の発言記録は「録音に基づく」とあり、正式な文書にまとめられる前の感情が交じった言葉が並んでいる。

 収容政策で重要な役割を果たした陳氏は17年5月28日の演説で、国内外の「敵対勢力」や「テロ分子」に警戒するよう求め、海外からの帰国者は片っ端から拘束しろと指示していた。「数歩でも逃げれば射殺せよ」とも命じた。

 また、18年6月18日の演説では、逃走など収容施設での不測の事態を「絶対に」防げと指示し、少しでも不審な動きをすれば「発砲しろ」と命令。習氏を引用する形で「わずかな領土でも中国から分裂させることは絶対に許さない」と述べ、「習総書記を核心とする党中央を安心させよ」と発破を掛けていた。

全文は以下(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20220524/k00/00m/030/019000c

関連

新疆公安ファイル | 毎日新聞
https://mainichi.jp/xinjiangpolicefiles/special/






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新疆ウイグル内部資料 ドイツが中国に「透明性ある調査」求める - テレ朝news
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000255919.html

2022/05/26
中谷首相補佐官「中国は説明を」 新疆ウイグル内部資料流出 - 産経新聞

2022/05/26
ウイグル公安ファイルの斬撃…暴かれた200万人拘禁指令 - 東アジア黙示録
着目するのは、鉄格子の形状だ。伊メディア・Bitter Winterが’18年にカシュガル地方の収容所写真を入手した。それと比較した所、二重とされる鉄格子の造形は一致する。

長らく主流メディアに無視されたBitter Winterのスクープが日の目を見た格好だ。場所は異なるが、撮影日時も’18年の同時期。既に4年の歳月が経っていることに絶句する。

(中略)

「ウイグル公安ファイル」の衝撃が広がる中、ジェノサイドの主犯に微笑みかける女が居た。UN補助機関、OHCHR(人権高等弁務官事務所)トップのミチェル・バチェレだ。

5月23日から支那入りしたバチェレは、懇談で王毅ら中共高官に愛嬌を振り撒き、失笑を買った。黄熊とのオフライン会談でも釘を刺され、実態解明とは無関係の個人旅行であることを印象付けた。

流出ファイル発表がバチェレ訪支のタイミングを狙ったものは明白だ。習近平指導部を強く牽制すると同時に、本当の人権問題には寛容なOHCHRの退路を絶つ目的がある。

流出文書の中に、視察に訪れた外国要人の対応マニュアルも含まれていた。’18年にEU外交官6人がグルジャに入る前、現地当局に管理・監視の徹底を求めた指示書である。

バチェレは中共が用意したセットを表敬訪問するだけで、実際の絶望監獄に突入することはない。十年一日のヤラセ視察だが、ファイル公表でOHCHRも苦しい立場に置かれた。

コメント

確度の高い資料はいずれ出て来ると思っていたが、やっと出て来ましたね。
続報を期待します。
本質的にロシアのウクライナ侵攻と中国のウイグル弾圧は変わらないと考えています。
ウクライナ侵攻では、短期間で進行が行われ、ウクライナの人達が蹂躙されましたが、国を守るべく一致団結し、自由を守るべく闘っています。
新疆(東トルキスタン)の場合は、共産党政権が真綿で締め付けるようにジワジワと侵略され、気付いた時は組織だった抵抗をするチャンスもなくなってしまった。肝心な時に国を守る行動を起こず、今の状況になってしまった、散発的なテロ活動でしか抵抗出来なくなってしまったという事かと思います。
どちらにしろ、日本にとってはこのような国が隣にあるという事は十分留意すべき事かと思います。


ロシアと中国の胡散臭い政治体制が両国ともはっきりと表に出てきた。
問題なのはこの二つの国とさらに北朝鮮が日本の隣にあると言うこと。
日本は本当に自衛隊だけで自国を守れるか?
アメリカは日本と共に戦うと言う約束は一応しているが、どこまで戦ってくれるのか?
現在のウクライナを侵攻しているロシアも、通常兵器の後は核使用を脅しにしている。
仮に使えばウクライナも日本も核は持っていないので確実に負ける。
西側はそうならないように動いてはいるが、使用の決定は異常なプーチン次第。
日本も周りの危険な国々を鑑みて、核の話を進めるべきと思うが。
危険な国々も、日本を攻撃したら自分たちも大変なことになるとなればたやすく侵略などできない。
そもそも被爆国だから持ってはいけないと言うのはおかしな話。
現実をよく直視して、自国が侵略を受けない準備が必要と思うが。


中国の専制主義国家体制の恐ろしさをあらためて感じます。
この件に関しては、反対を言い続けなくてはならないし、経済的にウイグル生産の物は買わないなどしなくてはなりませんが、実際にはチベットを含めなんらかの影響を与えることはないでしょう。しかし、だから経済がベッタリでいいんだ、というわけにはいきません。
少しでも地球上の虐げられた人々が少なくなるようにするためには、基本的人権と自由に基礎をおいた政治体制を正しく確立、運営し、専制主義の悪影響の縮小をはからなくてはなりません。長い道のりだけど、粘り強く戦わなくてはならないと、最近のロシア、中国を見ていてそう思います。


中央アジアやアフリカ、中東諸国、インドネシアなどの国々が、国連を通して事実の確認を強く求めていった方が良いのではないでしょうか?
このようなことは、永遠に隠し通せるものでもないでしょう。
陳全国氏は既に更迭されていたはずですし、党指導部でも問題視されている可能性は高いと思います。
事実の解明と人権の回復に、時間の余裕はないと思います。


欧米メディアはウクライナには同情的な報道をしますが、ウイグルに関しては微温的な態度です。
やはりアジア人の事だから、欧米から見ると「よそ事」なのかも知れません。
日本が主導になれば理想的ですが、日本メディアの報道方針は欧米以上にウイグルに対して「原則無視」「中国共産党の顔色を伺いながら」になっていますから。
イスラム圏の国々も、なかなか中国の問題に正面切って突っ込んでいけないようで、結果としてウイグル人だけがいつまでも悲惨な状態から抜け出せずに苦しんでいますね。
気が重いです。


中国共産党は
「中国式民主をアメリカのように他国に押し付けない」
としていますが、他国との領土問題や経済的な侵食などが浮き彫りになっている時点で建前でしかないですし、少数民族に対するこの仕打ちは「民主」と呼ぶのは甚だ疑問です。
日本にも中国共産党を迎合するような人がいますが、仮に中国共産党が日本のどこかの地域を占拠したとして自分が酷い仕打ちを受けないという自信がどこから来るのか不思議で仕方がありません。
民主主義を重んじようとする国家と中国共産党のような帝国主義的な国家との価値観の擦れが妥協出来ないぐらいに大きくなって来ているような気がします。今までが異常だったのかも知れませんが…。
共産主義は平等を謳うので一見すると理想的にも見えますが、実態は口の上手い独裁主義の傾向が強いですからね。
特に中国共産党はそれが極めて分かりやすくて顕著だと思います。


もっと各マスコミが報道して欲しい。
誤振込のイチ役所のことでいつまでやっているのか?
ウィグルみたいな強引な手法は丁寧に調べれば、すぐボロが出る。一帯一路構想で発展途上国の港湾などを経済的に侵略しているのなんかもしっかり報道して欲しい。
日本人全体で共有して、常に危機感を持って欲しい。
ウクライナも重要だが、こちらの方もがんばって欲しい。


結局、富というのは奴隷を持ってして成り立つのかと思っています。
ウイグルで安価に生産されたもので中国が富んでいるように、アメリカの移民が低賃金で働いているから成り立っているように、かつてヨーロッパがアジアを植民地化したように、奴隷が居なければ富豪になれないのなら、そんな金持ちはいらない。
先進国が発展途上国に正当な対価を払ってお互いの利益になるような、健全な貿易によって、誰かが虐げられない、世界の人々の幸福が追求できるような社会が構築されるにはどうしたらいいのだろうか。


対象がウイグル族であれ、香港であれ、チベット族であれ、中共がやっている迫害は、その「再教育」と称するもので、根っこは、ロシアの対ウクライナの侵攻の元になった態度と変わらないのだろうと思える。中共の場合、返還された香港も、国内問題だという認識なので、1国2制度など絵に描いた餅。チベットの場合も、ずっとウイグルと同じような弾圧が続いているのは、中共のいう国内問題に中立的ではなかったということで、入国できなくなった知人から聞くのと、全く同様の迫害。民主化など、鼻から考えてないのは自明のこと。


ウイグル人が収容所に行ったのは300万人とも言われている。レイプ、不妊手術、臓器売買、強制労働など大変な人権侵害、〇人が行われている。
強制労働に関わったと指摘されていた日本企業も。
ウイグルジェノサイドに対して日本政府が非難決議すら可決しなかったのは大問題。
親中派ばかりの岸田政権はウイグル問題だけでなく、日本国内の土地などの不動産、企業購入は野放し、〇〇電力のメガソ―ラ―や大阪港湾局乗っ取り問題にもメスを入れないつもりでしょうか?
今の流れだと日本のウイグル化も覚悟しなければならない事態になりそうで危機感でいっぱいです。


国連のアリーナ・ドゥハン(Alena Douhan)特別報告者が2021年に中国から20万ドル(約2560万円)を受け取り、中国がイスラム系少数民族ウイグル人に対する「民族浄化を隠蔽(いんぺい)するのを支援」したという報道があった。
ウイグル男性は強制労働、ウイグル女性は不妊治療や漢人男性と強制結婚させられウイグル民族が消滅しようとしている。
日本が中国に攻め込まれ中国の自治区となれば、ウイグルのようになってしまうかも知れない。
ウクライナに「(強いロシアに)勝てっこないから降伏しろ」というコメンテーターは親中派であり今の段階から刷り込みを行なっているように見える。
将来日本の子供達が悲惨な目に合わないようしっかりと日本を守っていかなければならないと思う。


https://news.yahoo.co.jp/articles/4a449f8dff9d6482bd3934d1aea8a012955bf65f/comments

コメント

  1. 西側で一斉に報道

    >今回の報道に参加したメディアは以下の通り。

     BBC News(英)▽ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)▽USA TODAY(米)▽Finnish Broadcasting Company YLE(フィンランド)▽DER SPIEGEL(独)▽Le Monde(仏)▽EL PAIS(スペイン)▽Politiken(デンマーク)▽Bayerischer Rundfunk/ARD(独)▽NHK WORLD-JAPAN(日本)▽Dagens Nyheter(スウェーデン)▽Aftenposten(ノルウェー)▽L'Espresso(イタリア)▽毎日新聞

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