永世中立スイスがNATO接近、ウクライナ危機で揺らぐ国是 コメント「これだけ国防意識が高く世界が永世中立国と認識しているスイスがウクライナ危機に敏感に反応」「中立のメリットである安全保障が今脅かされている」


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焦点:永世中立スイスがNATO接近、ウクライナ危機で揺らぐ国是
5/17(火) 13:06配信 REUTERS Yahoo!ニュース

[ベルン 15日 ロイター] - スイスの代名詞となっている永世中立という外交政策が、過去数十年間で最大の試練に直面している。ロシアのウクライナ侵攻を受け、スイス国防省が北大西洋条約機構(NATO)との距離を縮めようとしているからだ。

国防省の安全保障政策責任者、パエルビ・プッリ氏はロイターのインタビューで、NATO加盟国との合同軍事演習や武器弾薬の「補充」などを含め、スイスが今後採択すべき安保政策に関する選択肢を提示する報告書を策定しているところだと語った。こうした議論が行われていることは、今回のインタビューで初めて明らかになった。

プッリ氏は「最終的には中立の解釈方法に変化が生じる可能性がある」と発言。スイスのメディアによると、アムヘルト国防相も今週の米ワシントン訪問に際して、スイスはNATOに加盟しないが、より緊密な関係を築いていくべきだとの考えを明らかにした。

全文は以下
https://news.yahoo.co.jp/articles/064916dc0ad87d80f9d2c7a16b109c0121162c12

REUTERS
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-swiss-idJPKCN2N2073

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欧州の一連の動きに「乗じて」という表現を護憲派は改憲派批判に使う。改憲か護憲か、自衛隊は違憲か合憲かという日本独特の理念論争と欧州の動きは根本的に土俵が異なる。
先ず事が起きたときに、国民の生命財産を如何に守るかが国防政策であり、それは自衛隊のみが対象ではなく、国民の避難システムの構築も含む。かってのアメリカの日本の都市爆撃、当然に許されるものではないが、当のアメリカは市民を避難させるシステムの欠如に驚いたと聞く。
日本を守る、国民を守るという大義が明確になれば、
与野党ともその具体的な方法を真剣に考え、結論が出れば、憲法論争も防衛費問題も自ずと答えが出る。
議論の順序が間違っている。
国防に関し、与党側は現実論、野党側は観念論で対立している日本の国会、立ち返って欧州の動きとそこが異なる。
いや、外交中心を国是とすれば、有事はあり得ないという主張が前提なら、これ以上言うことはないが。


例えば時限的なパートナーシップであってもNATOにスイスに対する保障義務が生まれるなら意味はあるかなと。一方のNATOにとってはロシアの強硬的姿勢にまた一歩歯止めが増えることに繋がります。
スイスはロシアの崩壊までNATOの集団的安全保障に身を寄せ、情勢が落ち着いたら元の中立的国家として歩めば良いように思います。
NATO側が時限的な保障関係国家の加盟や存在を認めることで、トルコがフィンランドの加盟に否定的な姿勢も和らぐのではないでしょうか。


中立の意義は、どちらにも加担しないことによる利益の確保だが、
ロシアがオウンゴールで一方的に自滅弱体化していくと、
中立でいることのデメリットの方が大きくなる。
将来的に地域に紛争の火種が無くなるのであれば、
中立でいることのメリットは何か?
スイス銀行の秘匿性も、緊張感のある国際情勢下では問題にされにくくても、ロシアが弱体化して、欧米諸国の政治問題の焦点が、内政に移れば途端に相対化されやすくなる。
戦争が終わっても、従前から続く経済成長の問題が解決するわけでは無い。問題が別にある以上、別個の解決策が必要になる。
疲弊が長引けば、既得権益層の課税逃れとスイス銀行の関係性は相対化されやすくなる。
スイスはそういう部分も考えているはず。


中立のメリットである安全保障が今脅かされているからね。外国軍隊の国内の通過、領空の飛行、船舶の寄港、外国の軍事基地 の施設も認めない。軍事的な同盟国がないため、他国からの軍事的脅威に遭えば自国のみで解決しなくてはならい。そして中立条約締結国がスイスを守る必要もあるがウクライナの事を考えると見捨てられる可能性が高い。自国での防衛は当然として加えて集団的自衛権を得るために動くのは自然でしょうね。


中立方針が「一方的な現状変更」には意味がない事をウクライナが証明してしまったので、スイスが他国を攻めることはなくても、攻められたら結局は自衛として戦うのでしょう?
「NATO加盟は自衛拡大の意味のみ。他国への侵攻に対しては永久中立。」というのが現実的な事ではないでしょうか。ロシアもシリア軍やチェチェン軍なども加えて侵攻してるのに、スイスは自国軍だけで立ち向かうという事に。ロシア軍と自国防衛力の差分を他国に頼るだけだという条件付き加盟ができればいいのでしょうね。


NATO加盟にスイスが興味があるのは、スウェーデンやフィンランドみたくロシアの脅威云々と言う話ではなく、欧州の安全保障に自分たちの意見や主張を反映させたい。っていう欲求から来てる事だと思う。
スイスは欧州のほぼ中央に位置しロシアとはいくつもの国が間にあり軍事的脅威はほぼなく、現在となっては英独仏が欧州覇権を軍事的に争う事態もほぼほぼあり得ない話になっている。
それに対し、NATOは現状、実質的に「欧州連合」みたいな組織になりつつあり、そこに自分たちの意見や主張が述べられないのは、外交上不利益を受ける可能性が出て来た。
そこで何らかの形で自分の意見を言える様な立場が欲しいのだと思う。
そのための接近なんじゃぁないかなぁ。


中立であることが目的ではなく、安全保障が目的。
そりゃそうですね。
中立であることの方が戦禍に巻き込まれない可能性が高いのか、同盟に入った方が戦禍に巻き込まれない可能性が高いのかを判断し続けなければいけない。
周りを見ずに中立を叫んだところで、国の安全が保障されるわけでもないし、周辺国が戦闘を仕掛けてこない訳でもない。


中立を誇りに思い中立であるが故の利益を享受してきたスイスでさえNATO加盟を議論し始めるとは。
それだけプーチンがとんでもない輩だということなのでしょう。
そもそもプーチンが主張する「NATOの脅威」はでっち上げの脅威。
NATOは加盟国の自衛のための組織で決して武力で現状変更をしようとする組織ではない。
本来、同盟というのは自衛力を高める一方で多数の加盟国の思惑に自国が左右され自由が縛られる側面もあるからできるならば入りたく国も多いだろう。
プーチンが野心を見せれば見せるほど中立国がNATOに流れ込む…そしてプーチンはNATOは脅威だ許さないと言う…こんなマッチポンプなことはない。
未だに「ロシアの言い分にも一理ある」と述べる人の気がしれませんね。


「中立」(Neutral)という言葉や政治姿勢が及ぼす影響は皆無であると
今回のウクライナ侵攻で世界に浸透したと思います。つまり「中立」はもはや性善説での定義であり、中立を声高に叫んでも国は守れないということです。
もちろん相対的に各国軍備費や国防費が底上げされますが、その上に成り立つ条約や
国是などは友好国や親交国をより強固な関係としてくれることも事実です。
日本も早急に批判を恐れず、国防、安全保障の強固な構築に取り組むべきである。


ロシア・ウクライナ戦争は時代の大きな転換点となりそうだなぁ。
憲法第9条が自衛隊の行動に関して、今回も武器供与ができないとか、集団的自衛権を使えないなどの様々足枷になっている現状を変えるには、解釈改憲ではもはや限界だと思うのだけど、そろそろ国民的議論を推し進めてもいいように思う。
はっきりしたでしょ?戦わねばならない時があるって。そのためには備えなければならない。


スイスは小国ながら徴兵制があり男性は義務、女性は志願制となっている。
満18歳になれば4カ月の新兵訓練を行い、その後毎年3週間兵役を34歳頃まで続ける。
そして、スイスの核シェルター普及率100%(尚、日本は0.02%)である。
(だが一部の核シェルターを貫通する爆弾が存在する他、実際に核ミサイルを撃ち込まれたらその放射能汚染のある間。土地に住むことは不可能となる。)
これだけ国防意識が高く世界が永世中立国と認識しているスイスがウクライナ危機に敏感に反応している。
一方の我が国は5年で防衛費をGDP比2%にするよう提言というレベルで、もたもたしていると本当に日本が滅んでしまうかも知れない。
岸田政権は韓国に竹島海洋調査をされるほどなめられており、日本を守る気がないのならさっさと高市氏に政権を譲って欲しい。


https://news.yahoo.co.jp/articles/064916dc0ad87d80f9d2c7a16b109c0121162c12/comments

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