ロシアに侵略されても備えはできている 最強の防衛戦略を持つ「軍事大国」フィンランド コメント「過去に2度対露戦争を戦い独立を守り切った」「隣接してる国は本来ここまでやることが正しいと思う」


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ロシアに侵略されても備えはできている 最強の防衛戦略を持つ「軍事大国」フィンランド
4/23(土) 9:30配信 COURRiER JAPON Yahoo!ニュース

過去にロシアから何度も占領されてきたフィンランドは、ロシア侵攻を含むさまざまな危機にも耐えられるよう、国民を総動員する形の防衛体制を以前から築いてきたという。世界が見習うべき、そんなフィンランドの安全保障戦略に、英経済紙「フィナンシャル・タイムズ」が迫った──。

ロシア侵攻に備えてきたフィンランド
もしもヨーロッパで最悪の事態が起こり、ロシアがウクライナ以外の隣国を侵略したとしても、フィンランドは対応できるであろう。

まずフィンランドには物資がある。主要燃料や穀物は少なくとも6ヵ月分、製薬会社は輸入医薬品の3~10ヵ月分を戦略的に備蓄することが義務づけられている。

さらに市民の防衛力も高い。一定規模以上の建物には防空壕の設置が求められており、それ以外の場に住む人々は地下駐車場やアイスリンク、プールなどを避難所として利用できるようになっている。

そして戦闘要員も備えている。フィンランドの成人人口の約3分の1が予備役で、ヨーロッパで最大級の軍隊を結成できる。

フィンランドのEU担当大臣ティッティ・トゥップライネンは言う。「私たちは第二次世界大戦以来、このような事態に備えて社会的な準備をし、訓練を受けてきました」

旧ソ連、今はロシアの影で80年間を過ごしたフィンランドの人々には、ヨーロッパにおける戦争の脅威は「驚きではない」そうだ。

軍事だけでない「総合的」安全保障
ウクライナでは、ロシアから自国を防衛するために一般人が武器を手にしている。その即席の「総合防衛」戦略は、世界中の人々の興味を惹きつけた。

一方、フィンランドは「総合的な安全保障」戦略を持ち、社会全体で自らを守る強力なシステムを事前に構築している。そこで想定されるのは、他国による侵略だけでなく、自然災害やサイバー攻撃、パンデミックなどもだ。

そしてこの戦略が意味するのは、軍事面の備えだけではない。危機時に法律や規則が機能するようにするための「退屈な仕事」にまで及ぶ。危機が起きる前にシステムを可能な限りレジリエンスにすべく、自国の主な弱点を絶えず探し、修正しているのだ。また、政界、財界、NGOのエリートによる非公式なネットワークも作られ、最悪の事態に備えてきた。

ウクライナ侵攻によって、ロシアと国境を1340kmも接するフィンランドも、ロシアの侵略に晒されうることが明らかになった。フィンランドのリーダーたちは現在NATOへの加盟について議論している。フィンランド人の過半数がNATO加盟を支持しているのは、フィンランド史上初めてのことだ。 

しかし、同時に人口550万人のフィンランドは、独自の国家戦略の向上が急務だとも考えている。国防省のヤンネ・クーセラ防衛政策局長は言う。

 「フィンランドの地政学的な位置、広大な国土にまばらに人が住んでいることを考えると、私たちは国を守るためにすべてを備えておく必要があります。 

私たちは定期的にさまざまなレベルで訓練を行い、何をすべきか誰もが理解するようにしています。危機時における政治的な決断、銀行の役割、教会の役割、産業の役割、メディアの役割などです。その結果、必要なときには、この社会を“危機モード”にできるのです」

全文は以下
https://news.yahoo.co.jp/articles/d187a8ddbdc40bfa5e1ddfe038f58d8e5563ae65

COURRiER JAPON
https://courrier.jp/news/archives/285907/

コメント

人口の3分の1が予備役とか、国の危機意識の高さを感じますね。究極的にはその国を守るのはその国の国民だけなんだし、一部の軍人だけに任せるのではなく、広く国民に即応体制を敷いておくのは大切と思う。
中露の脅威を目の当たりにし、日本でも人的な防衛資源の確保について考え直す必要があるのかも。自分自身、兵役に着くことは望みはしないけど、ウクライナを見て、一定の義務を負うのは仕方ないのかもと思うようになった。
平和はただじゃ得られない


日本の平和ボケの象徴は、橋下徹のようなコメンテーターの存在だろう。当事者意識が全くなく、上から目線でウクライナの徹底抗戦を批判する。「ロシアがもちろん悪いが...」と必ず枕詞をつけて自説を押し通す姿勢は、不愉快極まりなく、また建設的な安全保障の議論に水を差すだけだ。
ひと口に軍事力と言っても、核兵器やICBMなど攻撃力及び抑止力に効果のある兵器、人的リソースである軍隊、サイバー攻撃力及び防御力、更には同盟強化と言った様々な要素がある。どういう方向性が日本にとって最適解なのか。これは国家戦略のレベルだと思う。戦略策定の場合、外部要因と内部要因を徹底的に分析し、課題を抽出した上でゴールと具体的な対策を策定しなければならない。しかし、政府、与野党、そしてメディアともに、そういう問題提起がまったくなされていないと思う。


フィンランド紹介の本文に書かれてるように、日本の防衛を考えるならまず「資源」と「物資」を考える必要がある。
単に「軍事費増加」「軍備増強」ばかり議論し、それを実行すべきとする輩は、兵器は燃料を消費するという当たり前の事さえ念頭にないようだ。
日本はシーレーンをはじめとした輸入経路を遮断されれば戦う前に敗北する現実をまず考えるべきだ。


徴兵ではなく、北朝鮮などが、侵略してきた場合などを想定した市民の具体的な行動指針を作成し
それに基づく訓練と講習は数年に一度位、国民も参加してやるべき。
それによって国会や重要施設の緊急時の対処など整備しなければならない課題が見え、国の防衛を強固なものに変え、国民の不安を解消すべき。


過去に2度の対ロシア戦争を戦い独立を守り切った今は「地球で一番幸福度の高い国」であり最前線に立つかもしれない国。人口は500万人程度でも地形を利用した巧みな戦術と固い心を持っている国。ロシア戦ではドイツとも手を握った現実主義。地続きの国の緊張感は海に囲まれた日本の比ではないよね。フィンランドの対ロシア戦で日本に生かせるノウハウが沢山あると思う。海に囲まれた日本であっても。


ロシアと隣接してる国は本来ここまでやることが正しいと思う。フィンランドは幾度となくロシアから侵略されてるからウクライナのことが身に染みてわかってる。同じ隣接してる日本は丸腰に近い状態で立ってることがある意味凄い。自国の防衛ともいうものをしっかり考えるべき


「戦略の核心は、国を守り、戦おうとする国民の意志」
結局はこれに集約されると思う.
北欧の防衛戦略を見ると,自国領土における壮絶な戦闘を想定している.
日教の左翼教師の活躍あって,民間人の犠牲が大きくなる前に白旗を挙げるべきなどという主張が平気で存在する日本では絶対に無理.


フィンランドはF18を50機保有しており、更にF35を64機追加購入する予定。戦車もドイツより多く保有しており、NATOに加盟すればロシアにとって脅威は増すことになる。


確かに、備えは出来てはいよう。
でも、決して油断ならない事に変わりは無い訳で。
その意味で、今後は果たしてどうなる事だろうね。


人口が350万人の時にソビエトの侵略に立ち向かって。いい勝負していたのだからすごい国だよ


大人の国家 という感じですね
国のおかれた立場 国家の尊厳や矜持 それを現実的に考え備えてきてるという子でしょう
夢見る 理想主義のお花畑脳が闊歩するのではなく やはり 現実を直視し
国家の利益と尊厳を守る行動をとって行こうではないか


日本とは大違い。大戦でフィンランドとは比較にならない位の人的損壊を受けた日本だが、アメリカの民主統治と国土の大半が保全されたため他国に降伏することに抵抗感がなくなった。そして戦後は九条バカ、平和バカが自衛すら否定するような「お花畑思想」を広げてしまった。


「軍事大国」かもしれないが、現代では1対1の戦争はほぼない。協力して戦うことが常識だろう。どれだけの協力が得られるかは、それまでの外交によるだろう。今回もウクライナの次にロシアが侵攻するにしても、ウクライナ戦で戦力を相当そぎ落とされている。共闘しているようなものだ。いくらロシアが大国でも単独で複数の国を侵攻することは不可能だ。


第二次大戦中に起きたソフィン戦争でのフィンランド軍の善戦は有名だからね。 
スキーを履いて素早く移動し、森や湖の多い地形を生かして各所でソ連の機械化部隊を寸断し、殲滅した。
ソ連軍のこの苦戦ぶりを見て、ヒトラーがソ連を見くびったという話があるくらいだ。
フィンランドにとっては、今でもロシアが仮想敵国ではないか。


もしフィンランド侵攻って愚行に走っても、第2のマンネルヘイム元帥や第2のシモヘイヘが登場して滅多打ちにされるだけでしょうね
ソ連フィンランド戦争では西側の支援は大したものではなかったにも関わらずあそこまで戦えたが、今回は西側の全面的バックアップ付きだろうし

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