中国離れが広がる中小国の実態、「一帯一路プロジェクト」で問題多発 ネット「やっているのは露骨な乗っ取り」「経済的な侵略」「高利貸し」「金の力を過信し過ぎ」


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中国離れが広がる中小国の実態、「一帯一路プロジェクト」で問題多発
11/9(火) 6:01配信 DIAMOND online Yahoo!ニュース

● 米国vs中国から 欧米vs中国へ拡大

 近年の米中対立というものは、主にトランプ前政権と習政権との貿易摩擦など“米国vs中国”という座標軸で表すことができた。しかし、バイデン政権になり、その座標軸は他国を巻き込む形で拡大している。

 バイデン大統領はトランプ政権下で冷え込んだ欧州との関係改善を果たし、自由で開かれたインド太平洋の実現のため日米豪印4カ国によるクアッド(QUAD)、米英豪による新たな安全保障協力オーカス(AUKUS)などを強化・創設し、多国間で中国に対抗する姿勢を鮮明にしている。

 今年になり、英国の空母打撃群を代表例に、フランスやドイツ、カナダの艦隊が台湾海峡を含むインド太平洋地域にプレゼンスを示すだけでなく、フランスやオーストラリアなどの元閣僚級レベルが相次いで台湾を訪問しては蔡英文政権との結束強化を表明するなど、米中対立というものは“欧米vs中国”に拡大している。

 そして、もうすぐコロナ禍に突入して2年となるが、いまだにコロナウイルスの起源の真相解明はされず、それが中国への懐疑心や不信感を高める原動力になっていることも否定できない状況だ。

● 中小国に広がる 中国離れの動き

 しかし、この動きは主要国間だけでなく、中小国の間でも表面化している。たとえば、中東欧諸国ではその動きが最近顕著に見られる。

 台湾の外交幹部は10月にチェコとスロバキア、リトアニアの3カ国を歴訪し、今後、政治や経済の分野で関係を緊密にしていくことで一致した。

 この訪問には台湾の政府機関幹部や民間企業トップら約65人あまりが同行したとみられ、蔡英文政権の戦略やビジョンを色濃く示すものとなった。また、チェコとスロバキア、リトアニアも一つには、台湾の半導体産業に接近したい狙いがあることも想像できる。

 チェコのビストルチル上院議長は9月に訪問し、台湾の国会に相当する立法院で演説したり、蔡英文氏と会談したりするなど台湾との友好関係発展に尽力した。上院議長とは事実上チェコでは大統領に次ぐ立場であり、中国側もこれに強く反発した。

 さらに、リトアニアでは9月、国防省が国内で販売される中国製の5Gスマートフォンに検閲機構が内蔵されているとして、国民に対して買わないように、また、持っていれば処分するよう呼び掛けた。

 問題になったのは中国の大手家電メーカー「小米科技(シャオミ)」が販売するスマートフォンで、「Free Tibet(チベットに自由を)」や「democracy movement(民主化運動)」「Long live Taiwan independence(台湾独立万歳)」などの言葉を検出、検閲する機能が搭載され、利用者がその言葉を含むネット情報をダウンロードしようとすれば、それを妨害できるようになっているという。

 リトアニア政府は今年になり、台湾との間で代表機関を双方に設置する計画を明らかにするなど、中国と距離を置く姿勢を鮮明にしている。中国政府はこれに反発して8月、駐リトアニア大使を召還する方針を表明した。

 チェコとスロバキア、リトアニアは台湾に欧米産の新型コロナウイルスワクチンを無償提供することも決定するなど、中国離れを鮮明に示している。

全文は以下
https://news.yahoo.co.jp/articles/ace45351457dd3268062ca21bfe3d87a83a409de

DIAMOND online
https://diamond.jp/articles/-/286881

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スリランカの港に中国旗 99年間譲渡「一帯一路」債務重く借金のカタに奪われる - 産経新聞
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コメント

一帯一路は、あくまで中国のライフラインであって、他の国のライフラインではないからね。
他国のことなんてそもそも考えていないので、中国は他の国に介入しようとするし、そのためには平気で何でもする。
その裏付けである中国の経済成長が続けばよかったんだろうが、「予想より早く(ここがとても重要)」低成長になり、今後は労働人口減少によりゼロ成長もありうる状況に転じる見通しとなっている。
こうなると逆回転するわけで。
なにせ、中国の味方は中国のカネに興味があるのであって、中国という国には全く興味が無いからね。
中国が失敗したのは、「信頼される国にできなかった」ということに尽きる。
そりゃあ、政府が率先して外国に対して罠を仕掛けるようなことをやるし、それを批判されても広報官は「当然の権利であり何が悪い」と言ってのけるようでは、国際社会で信頼を得ることなんてできない。


中国がやっているのは露骨な乗っ取り。
中国の大きな勘違いは、中国初の物は中華料理くらいしかないので文化的な憧れはなく中国自体には世界は興味がない。また集団を作り神秘性も無いので受け入れにくい。あくまでお金の付き合いであり、お金を出さないなら必要ないというのが本音。


> 中国人のみの雇用はやめるべきだと主張した
現地の人間を雇い豊かにするのかと思いきや、自国から大量の中国人を引き連れて行って作業に取り掛かりますからね。しかもそれが学のない素人同然のワーカーと言うのだからなおさら。


日本人からしたら「知ってた」としか言いようがないな。予想通り通り越して予定通りだわ。


ここでやっていけない事は借金漬けにされてる国、土地を抑えられた国を助ける事。
何もしなければ反中の国や反中意識を持つ国民は増えていく。
実際のところ東南アジア、中東、アフリカは国民が反中でも政府はまだまだ親中だらけ。
フィリピン、マレーシアなど救いの手をだすのが早すぎて、オーストラリアのように反中に成りきれなかった。
日米はでて行くタイミングが下手な気がする。


中国政府は中国国内のやり方を一帯一路でもやるからね。中国はあまりにも金の力を過信し過ぎ。金欲しさに中国に寄る国も結局、中国人とその関係者しか儲けないなら反発や中国離れが加速するのは分かること。
それを引き止めるのが日頃の信頼関係の積み重ね。
中国人にはそんな面倒な事はしてないだろうし。
中国政府は「金」さえあれば他国を支配コントロール出来ると思い上がってんだろうね。
でも、他国はそこまで盲目的に中国に忠誠誓ってるわけでもないから「正に金の切れ目が縁の切れ目」として起こってるだけ。


中国のやってることは経済的な侵略だからね。そしてある日、経済的な侵略から強引な物理的・物質的な侵略に変わる。近年では南シナ海を埋め立て人工島基地を建設したのには驚いた。これからも何をしてもおかしくない。諸外国は骨の髄までしゃぶられる前に中国から抜け出すべき。
ただ、わかっていても背に腹代えられず中国資本に手を出してしまう国が多いのがジレンマ。IMFも限界あるし。


本当の実力も本物の理想・信条も無いままに貿易黒字で積み上がった米ドルの使い道を考えて、一帯一路構想をぶち上げただけだったのだ。
失敗するのは時間の問題だったという事だ。中小国の中国離れだけで無く、中国人への殺害まで広がっているのだ。中国は一帯一路を含めた国際関係、外交関係を見直さなければならない。どうすれば、もっと平和で安全な国際社会になれるのかを重視しないといけない。


中国がやっている事は高利貸し
中小国家からしたら中国の傀儡国家になる事は明白
頃合見て中国から離れる事は利口
中国の戦略的に中東の油田地帯から陸路でルートを確保しないと、有事の際困るからな
海路はどうやってもアメリカやEUには勝てない
そもそも現状の技術や資源を考慮した場合、単独で戦争が出来る国はアメリカくらいしかない
その他の国はどこか潰されたら継続不可能になる


かつてトウ小平は「中国は覇権を目指さない、覇権を目指し始めればそれは中国ではない」と言った。
トウ小平なら、一帯一路のようなプロジェクトを立ち上げたとしても、参加国の離反を招くようなことはしなかっただろうなぁ。


逆に地理的に近い中央アジア、南米は接近してるような


インフラ整備のフリして金貸し付けて多額の負債で圧力をかけて支配する。
そのくせ請け負う業者も中国で作業員も中国人、しまいにゃマトモな物も作らない。
トップが自分の懐事情しか気にしてない政治家でもなければ離れていくわな。

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