SNSで活発化する“中国発”の投稿が、BBCの報道の信頼性を損なうべく暗躍している ネット「中国CCPのプロパガンダはまず他者の否定から論を始める」「BBCだけではない」


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SNSで活発化する“中国発”の投稿が、BBCの報道の信頼性を損なうべく暗躍している
8/21(土) 12:19配信 WIRED Yahoo!ニュース

中国語の“荒らし”やフェイクニュースのサイトが英国の公共放送であるBBCを攻撃し、その信頼性を低下させようとしている──。そんな動きの存在が、8月18日(米国時間)に公表された新たな研究で明らかにされた。

こうしたネット上での宣伝活動については、中国共産党の関与が指摘されている。新疆ウイグル自治区でのイスラム教徒への人権侵害や、国家主導のデマキャンペーンに関するBBCの報道に対抗する動きとの見立てだ。

研究を手がけたのは、サイバーセキュリティ企業Recorded Futureのアナリストたちである。研究によると、「国家主導と思われる」活動の一環として、何百ものウェブサイトやソーシャルメディアのアカウントによってBBCの報道が攻撃されているという。これらのサイトやアカウントは、BBCが中国に関する報道の映像に「フィルター」をかけ、退屈で活気のない国であるかのようなイメージをもたせようとしていると非難している。

これらのプロパガンダ活動は、BBCが「薄暗く」「地下世界のように見える」ようなフィルター[編註:中国語で「陰間濾鏡」]を使っているとの見方を広く拡散していると、脅威インテリジェンスアナリストのチャリティ・ライトは指摘する。ライトはRecorded Futureの「Insikt Group」 に所属しており、今回の研究を担当している。

「わたしが最も衝撃を受けたのは、その活動規模のとてつもない大きさでした。また、こうした主張をする投稿の膨大な数と量です」と、ライトは言う。中国発とされるSNSの投稿やマルウェアが仕込まれたウェブサイト、それに正式な広報担当者までもが、「薄暗いフィルター」や「地下フィルター」が使用されているという主張を広めているのだと、ライトは説明する。

中国政府の関与が疑われる理由

Recorded Futureの研究者たちは中国政府が一連の活動を支援していると確信しており、その根拠をいくつか挙げている。

まず活動が大規模で、中国共産党の政治姿勢に沿うかたちでBBCに対抗する明確な主張をしている。また、「国営メディア全体が連携」していることや、標準中国語や外国語のコンテンツを使用している事実からも、そうした結論が導き出されるという。

「宣伝活動と、中国共産党の目標が一致していることから、次のような状況が浮かび上がってくる。すなわち、批判への反撃や外国メディアの検閲のための大規模な情報作戦を、中国共産党が実施していることは明白である」と研究は結論づけている。

こうした活動は、外国メディアの報道に対する中国当局の幅広い取り締まりの一環とみられる。中国当局は、そうした報道を不当な非難であるとみなしている。今年2月には、「BBC World News」の中国での放送が禁止となった。

ところがRecorded Futureの研究によると、BBCに対する中国の攻撃には、より巧妙に隠されているものもある。同社はここ数週間で、BBCが中国のイメージをねじ曲げているという言説を広めている57のウェブサイトを特定したとライトは言う。

「BBCがそうした活動をしているとして非難するポッドキャストのインタヴューや写真の多くが、主流から外れた雑多なウェブサイトに掲載されているのです。アドウェアやマルウェアが仕込まれたサイトもありました。単なる中国語や英語のニュースサイトのようなものもあります」

そうしたサイトで「薄暗いフィルター」について説明されている部分は、ほかの記事に紛れた文章のひとつにすぎないことが多いと、ライトは説明する。「同じ主張が何度も繰り返されているので、こうした活動の特定は非常に簡単でした。情報源も筆者も掲載されていません。単なる短い宣伝文なのです」

全文は以下
https://news.yahoo.co.jp/articles/b24a63795c3e60bd1aa29ae7d4e0f9571b9d740b

WIRED.jp
https://wired.jp/2021/08/20/china-aims-its-propaganda-firehose-at-the-bbc/

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コメント

中国メディアは、自分たちがやましいことをしているという自覚があるので国際社会で自分の正当性を主張できないでいる。だから、こういったネガティブなキャンペーンを行うことしかできない。
新疆に限った話でもない。中国CCPのプロパガンダはまず他者の否定から論を始める。決して自分たち中国人側が正しいと主張はしない、いやできないのだ。潜在的に自分たちが間違っていると自覚しているから。


ネット統制が厳しい国で放置されてるってことは間違いなく国の関与はあるでしょうね。反米感情植え付ければ、あとは勝手に国民がやってくれる便利なシステムです。


BBCだけでなく、ここヤフーニュースにも“中国発”の投稿が非常に多いですね
私もかなりこの問題について提起してきました
ただ、中国共産党の関与は、かなり限定的だと思います
(もちろん「五毛党」のようないかにもな書き込みもありますが、一時期と比べて少なくなったという印象です)
むしり「小粉紅」のような、中国に言論の自由がなく、さらにあまり教育がないために、場違いなところで愛国心を発揚してしまっているケースのほうが目につきます
あとは日本的特殊性としては、「中国駐在です」のような日本人による、自己保身としての中国共産党賞賛が多いように思います
それでも「報道の信頼性を損なうべく暗躍している」などというのは言い過ぎで、ニュースサイトが中国からの書き込みを制限すればそれで済む話なのです
そもそもここヤフーニュースも「国内版」ですので、読者を考えれば中国人の幅広い視点なんていらないはずです


中国国内でのモスク破壊件数とイスラム教の思想的排除の実態をイスラム圏で喧伝した方がいいと思う
最終的ににはイスラム教指導者も中国共産党が選出した人物以外はイスラム教指導者になれない世の中が来ても不思議では無い
アフガニスタンの事があるからウイグル融和策としてチベットでしようとしているやり方に変えるかもよ
神すら自分達がコントロールしようとする中国共産党体制の恐ろしい野心


オンラインゲームをやっていて東南アジアの子と雑談していたら
突然新規アカウントのプレイヤーがやってきて
中国語で「アメリカでは有色人種の差別が行われている」と発言していった
ヤフコメでも似たようなことがあったよね
関係のないニューストピックのコメント欄で、流れ一切無視で
いきなり発言(アメリカへのネガキャン)して言い逃げしていく新規アカウント
発言履歴を見ると方々のトピックで同じ発言をコピペしていた
個人的に右寄りにしても左寄りにしても新規アカウントの発言は信用に値しない


ウイグルでの集団強制連行を報じたのもBBCだったしね。
中国としては鬱陶しい存在ではあると思う。


中国のSNSでの情報操作はアメリカでも一時期のニューヨークタイムズの記事でも見ました。
台湾はもっと凄いらしい。国と言うか人民解放軍や環球時報みたいな事。わかり切った事。


まあSNSは広告業者が消費者を誘導するのに使ってるから不思議な事じゃ無い。
それだけ、騙されて拡散に利用されやすい人が多いという事。
他にも、スマホゲーム、Zoom、TikTok、Wi-Fiルータ、スマホの充電器など、中国製品が生活に浸透してきてる。


程度の差こそあれ、日本のマスコミも似たような手口だな。衝撃映像の「ニュース」によくあるあの感じ。あれはドラレコや監視カメラの解像度のせいもあると思うが、あればかりだと、イメージを貶めようとしていると批判されても仕方ない。


最近の誹謗中傷は度が過ぎている。
発信元を明確にしてほしい。
切に希望します。


ヤフコメにもいっぱいいる
ウイグル人権問題
北京五輪
中国コロナ関連
温室効果ガス
アメリカ批判
この辺りによく


https://news.yahoo.co.jp/articles/b24a63795c3e60bd1aa29ae7d4e0f9571b9d740b/comments

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