日米首脳、中国の威圧行為に反対 台湾海峡の重要性・ウイグル問題など議論 「第一列島線」にミサイル配備、経済分野も「脱中国」へ ネット「日米連携の対中牽制スタート」

会談後、共同記者会見に向かう菅首相(左)とバイデン米大統領=16日、ワシントンのホワイトハウス(共同)

日米首脳、台湾海峡の重要性確認 中国の威圧行為に反対
4/17(土) 3:25配信 KYODO Yahoo!ニュース

 【ワシントン共同】菅義偉首相は16日午後(日本時間17日午前)、バイデン米大統領とホワイトハウスで初めての対面会談に臨み、台湾海峡の平和と安定の重要性を確認した。会談後の共同記者会見で、中国に関し「東シナ海や南シナ海における力による現状変更の試み、他者に対する威圧に反対することで一致した」と表明した。共同声明に明記する方向だ。気候変動問題や夏の東京五輪・パラリンピック開催に向けた協力も確認した。

 バイデン氏は就任後、外国の首脳と初の対面会談。共同記者会見で、日米同盟は「揺るぎない」と強調し、海洋進出を含め「中国がもたらす課題に連携して取り組む」と述べた。


写真は4月16日、ホワイトハウスで撮影(2021年 ロイター//Tom Brenner)

日米首脳、台湾やウイグル問題など中国巡り議論 半導体で連携
4/17(土) 6:57配信 REUTERS Yahoo!ニュース

(一部抜粋)

[ワシントン 16日 ロイター] -     日米両政府は16日午後(日本時間17日未明)にワシントンで首脳会談を開き、台湾海峡や新彊ウイグル自治区の状況をはじめ、中国を巡る問題を中心に議論した。経済活動に欠かせなくなった半導体供給網の確保や気候変動問題で協力していくことでも一致した。

最も重要なテーマとなったのが中国。中国が軍事的な圧力を強める台湾、国際社会がイスラム系少数民族の人権状況を懸念する新彊ウイグル自治区の問題も協議した。

バイデン大統領は「自由で開かれたインド太平洋の未来を確かなものにするため、東シナ海や南シナ海、そして北朝鮮など、中国による挑戦に対抗するために協力していくことを確認した」と語った。

菅首相は「台湾海峡の平和と安定の重要性は日米間で一致しており、今回改めて確認した」と説明。「新疆ウイグルの状況についても日本の立場や取り組みを説明し理解を得られた」と語った。議論の具体的な内容は明らかにしなかった。

日米は、中国が南シナ海で人工島を建設したり、東シナ海で軍事的な動きを強めることに懸念を示してきた。米国はトランプ前政権時代から貿易などを通じて中国をけん制してきたが、バイデン政権になってからは一段と圧力を強めている。中国を包囲するように、九州から沖縄、台湾、ボルネオを結ぶ「第一列島線」にミサイルを配備する計画も打ち出した。

菅首相は「東シナ海や南シナ海における力による現状変更の試みと、地域の他者に対する威圧に、反対することでも(バイデン大統領と)一致した」と述べた。その上で、日本が防衛力を強化していく決意も伝えたことを明らかにした。

全文は以下

REUTERS


日米首脳共同声明 日本語版
「新たな時代における日米グローバル・パートナーシップ」 
2021年4月16日 (PDF)

関連

日米首脳会談 経済分野も「脱中国」 5Gなどで協力拡大へ - 毎日新聞
 バイデン米大統領は16日、菅義偉首相との日米首脳会談に臨み、安全性の高い第5世代移動通信ネットワーク「5G」の推進や、半導体など重要物資の供給網(サプライチェーン)構築に関する協力拡大で合意した。

日米首脳「台湾」明記 「海峡の安定重要」―バイデン氏、五輪支持・初の首脳会談 - JIJI.COM
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021041700177&g=pol
 【ワシントン時事】菅義偉首相は16日午後(日本時間17日未明)、ホワイトハウスでバイデン米大統領と初の首脳会談を行った。中国が軍事的圧力を強める台湾問題について「海峡の平和と安定の重要性」を改めて確認し、共同声明に明記した。日米の共同文書に「台湾」が盛り込まれるのは、日中国交正常化前の1969年に佐藤栄作首相とニクソン大統領が出した共同声明以来。

「ヨシ」「ジョー」 日米首脳、親密さ演出 - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA170H30X10C21A4000000/
「ヨシ」「ジョー」――。菅義偉首相とバイデン米大統領は16日の初めての首脳会談で、互いのファーストネームを呼び合い、親密さを強調した。バイデン氏は会談後の共同記者会見で「お互いに日米関係を重視している」と言及し、内外に両首脳の良好な関係を印象づけた。

日米首脳の共同記者会見 菅首相の発言全文 - 産経新聞
https://www.sankei.com/politics/news/210417/plt2104170010-n1.htm

菅首相の米研究機関での講演全文 - 産経新聞
https://www.sankei.com/politics/news/210417/plt2104170013-n1.html
 米国を訪問中の菅義偉(すが・よしひで)首相は16日夜(日本時間17日午前)、政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)で講演した。

日米会談で中国は 「台湾海峡」の今に迫る - FNNプライムオンライン


コメント

バイデン大統領は思ったよりも、やるときはやるようで心強い。
ただ、地政学的に日本は、対中国の最前線になってしまう。
アメリカの為にではなく、日本の国益の為に今何をしたら良いか、皆で考える必要がある。


中共と名指しが入っていることは前進。ウイグルのジェノサイド非難決議や制裁、憲法改正、敵基地攻撃能力、核シェアリングなと国内で為すべきことは沢山ある。
米国が中共への経済制裁をどこまで実施するのか見極める必要はあるけど。金融制裁すれば、効果は絶大だけど。


米国務長官と国防長官が訪韓したが、文政権の協力は得られなかった。赤色チームに入り国の繁栄はないだろう。日米英蘭台で半導体の開発、設計、製造装置、製造材料、パテント、生産工場、最終消費までの全てを揃える体制が出来ました。日本は覚悟を決めて対中国包囲網に参加する事に成るだろう。


実況で聞いていたけど中国への強いメッセージが入れられていて良い会見だった。
ただ菅さんがやたら会見でオリンピックの話を入れようとして、バイデンさんは「はいはい応援するよ」くらいだったのが、少し苦しかった。
オリンピックの問題は日米の問題ではないから。もっと台湾問題など日米同盟に関わるメッセージを菅さんも言ってほしかったな。


北朝鮮は当たり前として、中国も名指しで対抗するというのは良い傾向。
てっきりバイデン大統領はそこらへんを誤魔化しつついくのかと思っていたけど、さすがに中国の勢いをかなり警戒しているのか。


日本は戦後の平和主義が終わりだということ。核ミサイル配備や極音速ミサイルを南西諸島に増強配備、ステルス兵器の増強、防衛予算を今の2倍など。いい加減目覚めないと中国日本自治省になるよ。


いよいよ日米が連携しての対中牽制がスタート台に立った。中国、台湾、新疆ウイグル等の具体的言葉が飛び交い、中国へのプレッシャーとしてある程度機能するだろうが、問題はこの後の具体的行動であり、さらにオーストラリア、インド、EUを含めた面的拡大に繋げなければ実効性は弱いだろう。日本はそのための役割をきちんと認識し取り組みを強化することだ。そのためには媚中派を黙らせる位の意気込みで臨んで欲しい。


であれば、これを機に日本は憲法改正し完全な自主独立を果たすべきである。
日米地位協定も見直し対等な日米同盟を結ぶ必要がある。
菅がそこまで締結出来れば支持率は回復出来るだろうが、菅にそこまでの政治力はない。
よって、日米同盟は菅政権の短命によって長期安定化は望めない。
中共はその隙をついて台湾侵攻してくるだろう。
もっと強力な軍事力と自主権を日本は持たなければならない。


会談行えたのは良かったのだが、菅の弱々しい会見が立場の弱さを物語っているように感じる。こう言うところは安倍が非常に上手だった。菅の先は短く会談結果は恐るに足らずと中国に思わせたのではないか。


当たり前の事ですが、暴力団がお隣のお店を食い物にしている時に、うちは被害がないから関わらない、という事をしていると、お隣が食い尽くされたら次は自分で、その時は誰も助けてはくれないでしょう。国と国の関係も基本同じ事でしょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1518485ae24b8fc73f9944350e888dd29889f92c/comments


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