バイデン政権、中国の脅威に備えアジア版NATO構想 ネット「作成したのはトランプ政権時代」「日本もアジアの安全保障にさらに積極的に関わるべき」

 

太平洋上の空母セオドア・ルーズベルトから発艦準備するF-18戦闘機(1月20日撮影、米海軍のサイトより)JBpress

バイデン政権、中国の脅威に備えアジア版NATO構想
解禁された米国家安全保障会議「極秘メモ」が示すもの
1/23(土) 6:01配信 JBpress Yahoo!ニュース

■ 中国は静かに、強圧的に相手国を弱体化

 ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)の極秘メモランダムが解禁になった。

 作成されたのは2018年2月。通常は作成後30年後に解禁されるが今回は3年後だった。

 タイトルは「U. S. STRATEGIC FRAMEWORK FOR THE INDO-PACIFIC(インド太平洋における米国の戦略的枠組み)」。

 トランプ政権でNSCのアジア上級部長を務めたマシュー・ポティンガー氏(大統領国家安全保障担当副補佐官)が作成した。

 ポティンガー氏はウォールストリート・ジャーナルの北京特派員を経て米海兵隊に入隊、情報将校としてイラク戦争に参戦した異色の経歴を持つ。

 NSCでのボスはH・R・マクマスター大統領補佐官(退役陸軍中将)だった。2020年12月、上梓した新著では中国の「世界制覇の野心」について警鐘を鳴らしている。

 同メモはおそらく、膨大なメモランダムの中からポティンガー氏がこの部分だけを抜き取り、意図的に解禁したものと思われる。

 むろん、厳しい審査を経たのち、(建前では)トランプ大統領(当時)が解禁を許可したものだ。

 同メモで力点が置かれているのは台頭する「中国の脅威」だ。

 「中国は、静かにまた時として強圧的に影響力を行使、硬軟両様を織り交ぜながら相手国の主権の弱体化を目論んでいる」


 「米国も同盟国、パートナーも中国の野望に対する抵抗力を持たねばならない」

 そのためには「インド太平洋戦略構想」が不可欠だというコンセプトで書かれている。

 全10ページのうち14か所が黒く塗りつぶされている。

 「(この部分は)おそらく中国と北朝鮮、韓国に関するセンシティブな記述のようだ」(米政府元高官)

 作成後3年でなぜ解禁されたのか。しかもトランプ政権からバイデン政権に移行する直前に・・・。

 一義的には、トランプ政権が幕を閉じる前に、これだけは公にし、バイデン政権にも受け継いでもらおうという政治的思惑がある。引継ぎ事項だ。

 そのことを米国民にも知らせておきたいということもある。むろん、中国に対するトランプ政権の「最後の脅し」といった軍事外交上のジェスチャーという面もある。

 返す刀で、同盟国にも米国の同構想に対する基本方針を今一度知らしめ、「バイデン政権もこのスタンスを受け継ぐぞ」と、ダメ押しする狙いもあったのだろう。

 しかし、メモの内容には、当該国である日本、オーストラリア、インド各国政府当局者も面食らっているはずだ。

 こうはっきりと米国のホンネが明かされては、身も蓋もない。各国政府には対世論、対議会対策という国内事情があるからだ。

全文は以下
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e5d19ca22af70f56fc935c1310137b9fa94240c

JBpress
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63778

コメント

記事をよく読むと、作成したのはトランプ政権時代で、バイデン政権が東アジアの安全保障問題についてかつてのオバマ政権時代のように無関心であっては困るので、引き継ぎ事項としてトランプ退任の置土産として公にして、有無も言わさずバイデン政権を東アジア問題から逃げられないようにしたというのが真相のようだね。やはり共和党政権の方が民主党政権より東アジア情勢については真剣に脅威に感じていたと思います。


中国、ロシアには他のアジアの国々が束になっても即死させられるでしょう。それに中国の傀儡国も複数存在してます。私は日本も真摯に核配備を考える時期にきてると思う。


アジア版NATNOは大賛成だ!!!!!!
むしろ中国の脅威は急激に進んでおり、遅いぐらいだ!!!!!
すでに自由で開かれたインド太平洋、尖閣諸島周辺、南シナ海などが脅かされている!!!
漁師が安心して漁ができない悲惨な状況………………
日本政府はもっと危機感を持つべきだ!!!!!
相変わらず遺憾のみの外交では何も変わらないだろう!!!!!
とにかくクアッドプラス欧州、台湾などで緊密に連携して対処していくことが極めて重要だ!!!!!
バイデン政権には強い姿勢で臨むことを各国が期待している!!!!!!!


そうしないと、日本は中国の思惑通りになり、その結果、アメリカに悪影響が出るからな。
ただ、日本は、そうしないと、尖閣とその周辺の石油が奪われ、日本各地の土地や水源も奪われ、店や学校で中国語が飛び交い、上司が中国人の日本になってしまう。


どの道台湾が攻撃されたら日本も無関係ではいられない。そうなると台湾の加盟は不可欠となりますね。通常戦力同士の闘いなら複数の国がまとまって対抗する事は可能でしょうが、戦局が不利と見たら中国は核兵器を使用するでしょう。日本はイージス艦や潜水艦から発射出来る戦術核ミサイルの装備が必要だと思います。日米安保条約が有るとは言え、核ミサイルに対する報復のスイッチは、自国が持っておくべきです。日本の核武装を考える党、なんてのが出てきたら投票するんだがなぁ。


今のところ、バイデンがどこまで真剣にやるのか、あるいは何をやらかすのか、何も確定しておらず未知数だ。
日本政府はできる限り多く、関係するインド・太平洋・西側諸国と連携して、バイデン政権に念押しして確実に行動を取らせる必要がある。
とはいえ、二階の操り人形と化した菅首相もまた、バイデン同様に未知数だ。


そのような組織を作るよりNATOに日豪印新ASEANを加盟させれば良いのでは?
豪・新・一部のASEAN加盟国は元宗主国の英帝様もいるNATOの方が安心するのでは?


> 米国は有事の際、中国の海、空軍による第1列島線突破を阻止、同盟国、パートナーを防衛する。
違うな。第一列島線を破られれば、同盟国・パートナーのみならず、米国本土までもが中国SLBMの脅威に晒される。そのことを最初に日米会談で指摘したのは日本だ。米国の認識は甘い。日本政府はこの点を一層強調して、バイデン政権に列島線防衛の重要性を強く認識させなければならない。。。


米国は地球規模での安全保障政策の実践の観点から地域的な脅威のバランスにそれぞれ対策が必要。日本も主にアジア圏での協力をしているが、このバランスが力で崩されようとしている。米国だけでは西側の安定が図れないことから英国や豪州などとも協力体制を深めている現状、米国だけではどうにもならないところに来ている。日本もアジアの安全保障にさらに積極的に関わることが最終的利益を享受出来る唯一の方策であるよう思える。


なるほどね。
ただし中国が勝手に決めた「第1列島線」を前提に考えることは間違い。主権国家間の「中間線」もしくは領海線が想定の出発点であることを主張すべき。また、国際法上規定された公海(南シナ海の人工島は中国の領土と認めない)での中国の海上民兵の他国船への攻撃、海警による取締りには、同等以上の反撃権を有し行使できることを中国同様一方的に宣言すべき。できれば国連で決議すべき。

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