中国の国防大教授が明かす台湾統一への戦略と日程表 ネット「中共の夢は世界の悪夢」

 

Photo  China Military 


中国の国防大教授が明かす台湾統一への戦略と日程表
中国共産党が夢想する世界制覇は実現するのか
12/21(月) 6:01配信 JBpress Yahoo!ニュース

 日本国内では新型コロナウイルス感染症の拡大で持ち切りになっている。

 しかし中国は、各国がコロナウイルスへの対応に忙殺されている間に、わが国との尖閣諸島をめぐる対立のみならず、台湾、米国、インド、豪州、東南アジア諸国などの諸国との紛争を同時に多発させている。

 その背景にはどのような戦略や意図があるのであろうか? 

 今年10月に発刊された劉明福著『新時代の中国の強軍夢(新时代中国强军梦)』(中共中央党校出版社、2020年11月)には、習近平体制下での「強軍夢」の位置づけ、意義、その狙いと戦略思想、実現に至る時間表などについて、細部が論述されている。

 著者は1969年に人民解放軍に入隊後、作戦部隊に10年、戦区機関に20年、国防大学に17年間勤務した、現職の国防大学教授であり、「全軍優秀共産党員」に選ばれている。

 個人の著書ではあるが、その立場上、習近平体制下の党と人民解放軍の意思や思想が色濃く反映された文書とみてよいであろう。

■ 人民解放軍が対処すべき脅威と守るべきもの

 習近平中国共産党総書記は、2018年10月の中国共産党第19回全国代表大会で、本党大会の主題が「新時代の特色ある社会主義の偉大な勝利を勝ち取り、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現のために怠りなく努力すること」にあると宣言している。

 そのための基本戦略として14の方針が掲げられたが、その中に「党の人民軍隊に対する絶対的指導の堅持」がある。

 この方針の中で、「指揮系統を一元化し、戦って勝てる、優秀な人民軍隊を建設することが、第18回党大会で提起された「2つの100年」という奮闘目標を実現し、中華民族の偉大な復興と言う戦略実現の重要な基盤を実現することである」と、「強軍」建設の決定的な重要性が強調されている。

 これが「強軍夢」として、偉大な中華民族の復興と並ぶ長期戦略目標として採り上げられることになる。

 本書では、21世紀に中華民族の偉大な復興と言う夢を実現する上での危険には以下の5つがあるとしている。

(1)中国への侵略

(2)政権の転覆

(3)国家の分裂

(4)安定的な改革と発展のための環境の破壊

(5)中国の特色ある社会主義の発展進展の断絶

 これらの中でも(1)、(2)、(3)の目標は共産党独裁体制の強化と覇権拡大を直接目指す上での障害であるが、(4)、(5)は逆にそのような覇権主義的な行動や国内での独裁強化の動きにより、国際的な反発や警戒の結果、招くおそれもあり、(1)、(2)、(3)と矛盾している。

 南シナ海での動きなどを見れば、そのおそれがあることは十分に予測できるはずである。

 しかし、この矛盾点について、その後の論述では明確な分析がなされないまま、主に(1)、(2)、(3)の脅威に対する「強軍夢」、言い換えれば、軍事力強化による対外的な覇権拡大主義だけが突出して論述されている。

 防衛すべきものとしては、以下の4項目が挙げられている。

(1)中国共産党の指導的地位と中国の社会主義制度

(2)国家の主権、統一、領土の完全回復

(3)中国の海外利益の不断の発展

(4)世界の和平と発展

 (1)については、中国共産党の歴史を振り返り、新時代に入った今日、「中国号」は中国夢実現成功に舵を切り、偉大なる目標への遠洋航海に乗り出した、中華民族の歴史上のみならず人類史上における一大物語であると自画自賛している。


 さらに、中国共産党こそが「国家の指導力と制度力であり、核心となる競争力、国家の支柱、団結と統一保持のための最大の凝集力」であり、「強国と興国の根本的な力である」と断言している。

 また、共産党の指導力によりもたらされる「政治安全」が、「中国人民の根本利益であり核心的利益」であるとしている。ここでは、共産党独裁体制維持による政治的安定こそ、強軍の基礎的条件であるとの、自信に満ちた独断が披歴されている。

 (2)については、まだ国家統一を果たしていない大国は中国のみであり、周辺の多数の国家と領土主権と海洋権益を争っている唯一の国も中国であるとし、主権、統一、領土の完全回復を守るために最も多くの問題点を抱えた国であると自らを規定している。

 台湾問題では、争ってでも奪取するかまたは平和裏に統一することに最大限の努力を注がねばならない、そのためには武力の使用を放棄しないだけではなく、「台湾独立派」の分裂活動に対しいつでも断固として威嚇と威圧を加えることも必要であるとしている。

 この点については、新疆ウイグル、チベットや香港の独立派についても同様である。

 また「何年も領土主権と海洋権益の防護のために解放軍が寸土とわずかの海を争っている現在、重大な成果を得ている戦略的意思を動揺させるべきではない。今後さらに戦略の積極性を加速し、政治的な策略と優位を積み上げ、未来の勝利を得ることを追求すべきである」と、檄を飛ばしている。

 この方針は、慎重論を拒絶し、積極的な対外覇権拡大を目指すことを意味しており、この点が、才能を隠し力を蓄えるとの「韜光(とうこう)養(よう)晦(かい)」を旨とした鄧小平路線とは異なる、力ずくで目的達成を果敢に目指す習近平路線の大きな特色となっている。

 ただし鄧小平も内部では、1987年8月1日の建軍60周年に、「わが軍隊を建設するとは、強大な現代化され正規化された革命軍隊を創るために奮闘することである」と述べている。

 (3)については、中国の国防には「国境」を局限することはできないのであり、新時代の解放軍は、「海外利益を発展させそのための戦略的支撑(支えとなる拠点)を提供しなければならない」としている。

 その理由として、中国がその経済総量の約6割、主要な資源の多くを対外貿易に依存していることを挙げている。このことは、経済発展のためには世界的な軍事力の展開が必要との論理であり、世界的覇権拡大を正当化するための理由付けと言える。

 (4)で本書は、変化の激しい国際情勢の中、対外戦略を巧みに展開し、積極的に中国の特色ある大国外交を推進してきたと、習近平路線を賞賛している。その結果、中国の国際的な影響力が増大した。

 しかし、「国際的なシステムの変革とは、実態は国際的な権力と利益の再配分であり、そのため闘争もまた複雑激烈になっている」とし、「中国の国際的な影響力、感化力、秩序形成力を増大するためには、解放軍が世界一流の戦闘力を備えることが必要である」と強調している。

全文は以下
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ddc2e8de19822a936bf65447ba0993a7dae9887

JBpress
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63326

コメント

台湾有事は尖閣有事とセットで考える必要がある。
中国が台湾に侵攻すれば、米軍は必ず介入する。米中が軍事的に衝突すれば、「武力紛争」ではなく、確実に「大戦」にまで発展するだろう。
米軍の戦略は「中国共産党の解体」が最終目標になる為、「大戦」となった場合、「停戦」「講和」が成立する可能性は極めて低くなる。
そうなれば、日本は米中戦争の最前線に立つことになる。
危機を回避する手段は一つ。
米軍が台湾に駐留し、核兵器を配備するシナリオだ。
中国に台湾侵攻を断念させる為には、どこかのタイミングで決断することになる。
キューバ危機のような事態は回避するべきだが、中国の暴走は絶対に止まらない。
天命を踏み外した人間の末路は、ロクなものにならないだろう。


共産中国への侵略、国内分裂への危惧。いずれも今までの無理な拡張や、自己本位な国内安全追及、多様性を認めない意固地な姿勢に問題があることから目を背けていることが原因。
秦の太古から政治的には進歩が無い国の未来は描けない。日本が、ドイツが降伏させられた自由民主国家群の堅い連合こそ最後の望みだろう。
経済的に干上がらせる戦争状態で追い込み、戦端を開かせる。お互い無傷では済まない。その傷を最小のものにする外交努力、軍事努力が待ち構えている段階だろう。菅総理、岸防衛大臣、茂木外務大臣その他に経産省、文科省の省益を越えた国益、国防を追及する姿勢を望む。


中国夢、世界夢を断固阻止。
台湾を支持する日米関係が続くなら台湾に武力侵略と、中国共産党は戦争覚悟だぞ!!
中国の尖閣侵略は、台湾侵攻の足場としての尖閣奪取であり、台湾武力侵攻とセットになっている。
これでも、日本経済界は中国依存から抜けることなく、中国経済を拡大させ、中国の世界覇権を助けるのか!


中国の人民解放軍や国防大学の教授が何を言おうが、台湾攻撃を行えば、第三次世界大戦につながり、中華の夢は消滅だ。世界大戦といっても、ロシア、北朝鮮は参戦のメリットがないため参戦しないと思うから、中国は4方向の敵と戦うことになるかもしれない。メンツのためだけに戦える国だから、何をやるかわからない。


中共の夢は世界の悪夢。この認識が形成されつつある。
一部の属国を除き、一丸となって中共の解体へと向かってほしい。


西側諸国が団結して中国の野望を阻止するべきです。

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